ピアノの練習は片手ずつか両手でやるか

今回はピアノの練習について書きます。

私は初めての楽譜で演奏するとき、以下の順番で練習しています。

 

①まず右手だけで弾く

②右手がある程度弾けるようになるまで練習

③左手だけで弾く

④左手がある程度弾けるようになるまで練習

⑤左右両手でゆっくりの速度で弾く

⑥左右両手で少しずつテンポを速くして弾く

 

 

主旋律の右手がまともに弾けないと、なかなか先に進めないため、まず右手を弾いて、それに少しずつ左手を合わせていくというやり方です。

ところが、ピアノの先生のレッスンではちょっと違います。

 

(1)まず右手だけで弾く(長い曲の場合は区切りのよいところまで)

(2)そのあと左手だけで弾く

(3)この段階で右手と左手を同時に弾く


右手、左手の片方だけでもおぼつかない中、いきなり両手で弾くのです。

私は先生に聞きました。

「まだ右手も左手もおぼつかないのに、いきなり両手で弾くのは無理です!!
ある程度、右手だけで弾けるようになってから左手を弾くのではダメですか?」

 

この質問に対して、先生は以下のように答えました。

『両手で弾けないのは分かっているから大丈夫。
この段階で両手で弾くのは、楽譜を見ながら弾いてほしいから。
片手で練習すると、暗譜(楽譜を暗記)してしまうから、いつまでも譜読み(楽譜を見て楽曲を演奏)ができないでしょう?』

 

 

なるほど。

私は楽器未経験で40代からピアノを始めたこともあり、楽譜を読むのが苦手です。

少しずつ楽譜が読めるようになっていますが、五線内からはみ出る音符は読むのに時間がかかります。

そのため、練習中に暗譜しながら弾く習慣が身に付いてしまっているのです。

私は自分で言うのもなんですが、わりとこまめに練習する方なので、繰り返し練習する過程で暗譜してしまい、そのせいで初見の楽譜では譜読みができない、という状況になっているようです。

今までは教本(現在はツェルニー リトルピアニストを使用)を進めていく中で少し予習していましたが、それが暗譜につながってしまうため、譜読みの練習として、今後はあえて予習しないで臨んでみようと考えています。

現在、ピアノを始めて2年と9か月ですが、まだまだ道のりは果てしなく続きそうです…

 

 

3回目のピアノ発表会

2025/3/30の日曜日、3回目のピアノの発表会がありましたので、今回はその話をいたします。

発表会の会場は北区の北とぴあで、アルハープ、ピアノ、歌と3種類の演目があり、全部で21プログラムありました。

そのうち、私が出たのはピアノ(ソロ)とピアノ(連弾:先生と一緒に弾く)で、それぞれ6番目と19番目でした。

過去2回は、演奏が途切れてしまう不甲斐ない演奏だったので、今回はなんとか最後まで弾き切りたいという気持ちで臨みました。

ブログ:初めてのピアノの発表会
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/first-piano-recital/

ブログ:2回目のピアノの発表会
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/second-piano-recital/

 


まずはピアノ(ソロ)です。

ソロは「シェルブールの雨傘」(ミシェル・ルグラン)です。

演奏時間は2分ちょっとですが、強弱の抑揚やペダル、和音、左手のリズムなど、私にとっては難しい曲でした。

結論から言うと、残念ながら今回もうまく弾けませんでした。

指が固まってしまい、出だしでつまづいて、2回弾き直しました。(動画ではカットされていますが…)

その後はなんとか弾いたのですが、リズムも速くなって抑揚もバラバラ。

最後も鍵盤と指の位置が合わず、微妙な終わり方をしてしまいました。

興味がある方は以下のリンクからご覧下さい。

※ できれば先に発表会の後日弾き直した方を聴いていただくと、本番がどれだけダメだったか分かります

【3回目のピアノ発表会→後日弾き直し】シェルブールの雨傘(ソロ)
https://youtu.be/2iSMWbdBdnI


【3回目のピアノ発表会】シェルブールの雨傘(ソロ)
https://youtu.be/_jZ_LVWIb5g

 

 


もう一曲はピアノ(連弾)です。

連弾の演奏曲は「ホール・ニュー・ワールド」(ディズニー映画『アラジン』より)です。

先生が低音部分、私が高音部分を担当しました。

ソロのミスを引きずってしまい、私の担当の高音部分はミスを連発。

先生が一緒に弾いているので演奏が止まることはありませんでしたが、不甲斐ない演奏でした。

興味がある方は以下のリンクからご覧下さい。

【3回目のピアノ発表会→後日弾き直し】ホール・ニュー・ワールド(連弾)
https://youtu.be/Epkxwc7rto0


【3回目のピアノ発表会】ホール・ニュー・ワールド(連弾)
https://youtu.be/bG1LBWu5etk

 


最後に3回目の発表会を総括します。

実は今回の発表会は、ソロ、連弾ともに直前の練習でも演奏が途切れることなく弾けていたし、ミスしてもうまくリカバリできていたので、過去2回と比べてうまく弾けるのではないかと考えていました。

それがこの結果です。

今回の結果から私は本番に弱く、普段弾き慣れていないピアノでお客さんがいる状況で弾くのが苦手だと確信しました。

おそらく来年も、今のままでは練習でどんなにうまく弾けても本番ではミスを連発する結果になると思います。

さらに、「ミスしないように弾こう」、「なんとか最後まで弾こう」という意識も良くなかったと考えています。

それよりも、『下手なりに伸び伸びと弾こう』、『緊張はするけど楽しく弾こう』といった意識で臨めばよかったと今になって思います。

今後の新たな課題として、以下のことをやっていきます。

・人前で弾く練習

・初めて演奏するピアノで弾く練習

例えば妻の実家に行った時にピアノを弾いたり、ストリートピアノを見かけたときには勇気を出して弾いたり、といったことをやっていきたいです。

以上、反省ばかりの3回目のピアノ発表会でした。

 

2025年のピアノ発表会の楽曲

2025年3月30日に、私にとって3回目のピアノの発表会があります。

今回の楽曲は

ソロが「シェルブールの雨傘」(ミシェル・ルグラン)

連弾が「ホール・ニュー・ワールド」(ディズニー映画『アラジン』より)

です。

 

 

「シェルブールの雨傘」については、以前ブログでも書きました。


ブログ:シェルブールの雨傘
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/umbrellas-of-cherbourg/


現在、鋭意練習中ですが、いつも通り苦戦中です。

連弾の「ホール・ニュー・ワールド」は、私の高音パートは難しくないのでなんとか弾けるのですが、ソロの「シェルブールの雨傘」は大変です。

弾きながら意識することがたくさんあって、全て意識して弾くのが難しいのです。

 

 


何を意識しているかと言うと…

・抑揚の変化を強調する
(自分では強調させているつもりですが、先生にはもっと強く、もっと弱くと言われます)

・ペダルを踏むタイミング
(先生には、いつも早いと言われます)

・リズムが速くなったり遅くなったりしない
(頭の中で、いち、に、と数えながらやっています)

・和音は右手の小指を強く
(小指は使いにくくて弱くなるのです)

・左手はタン・タン・タンとならず、タララーと流れるように弱く弾く
(右手で強く弾くところは左手もつられてしまいます)

・雨が降っている情景や切ない別れの場面をイメージして弾く
(せっかく映画を観たので、感情豊かに弾きたいものです)

・間違えないように弾く。もし間違えても止まったり、弾き直したりしない
(間違えると焦ってしまいます)

今回の発表会に向けての練習では、「自分の演奏を録音して聴き直す」ことを繰り返し行っています。

強く弾くところが弱かったり、弱く弾くところがちょっと強くなっていたり、ペダルを踏み損ねて音の連続性が途切れたり、リズムが速くなっていたり、といったことをチェックしています。

チェックしたからといってすぐに直せるわけではないのですが、少しずつ意識できるようになっている気がします。

過去2回の発表会は、「演奏が途切れないように最後まで弾く」ことができなかったので、今回は最後まで止まらずに弾き切りたいです。

発表会まであと2週間、少しでも完成度を高められるように頑張ります。

 

シェルブールの雨傘

2025年3月に3回目のピアノの発表会があるのですが、ソロの演奏曲がミシェル・ルグラン作曲の「シェルブールの雨傘」という曲になりました。

これは1964年に公開されたミュージカル映画「シェルブールの雨傘」に使われていた楽曲です。

私が「シェルブールの雨傘」の楽曲を知ったのは、「鬼が弾く 左手のピアニスト 舘野泉」というTV番組で、舘野泉さんと藤田真央さんが連弾で「シェルブールの雨傘」を演奏しているのを聴いたのがきっかけでした。

素敵な曲だなぁと思って、いつか演奏してみたいと思ったのです。

参考サイト:鬼が弾く 左手のピアニスト 舘野泉 86歳、新たな音楽への挑戦
https://www.nhk.jp/p/ts/2K86JQXP68/

 

 

現在、発表会に向けて鋭意練習中ですが、年末年始の休みの間に、映画「シェルブールの雨傘」を観てみました。

アルジェリア戦争が続くフランスの港町シェルブールが舞台で、自動車修理工の青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブは結婚を誓い合った恋人同士でしたが、ギイに送られてきたアルジェリア戦争の徴兵令状が2人の人生を大きく翻弄する切ない物語です。

参考サイト:ウィキペディア:シェルブールの雨傘
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E9%9B%A8%E5%82%98

 

 

セリフが全てメロディになっていて、演者が歌いながらセリフを話して物語が進んでいきます。

映画の中では、何度も「シェルブールの雨傘」の切ないメロディが流れてきて、二人の哀しみが痛いほど伝わってきました。

この曲は抑揚がとても大事で、後半になるほどメロディの幅が増幅していきます。映画を観たからと言ってピアノが上手に弾けるわけではないと思いますが、観た方がより感情面や抑揚が理解しやすいかなと考えました。

さて、今回「シェルブールの雨傘」を弾くにあたって、私の中では大きく二つの課題があります。

①ペダルを50回くらい踏む

今まで練習してきた曲ではペダルを踏むことはほとんどありませんでした。

今回は音を伸ばして余韻を残す必要があるため、踏んで、離して、踏んで、離してを繰り返します。

これがなかなか難しくて苦戦中です。

 

②サビのメロディの抑揚を意識して弾く

前述したとおり、演奏の序盤、中盤、終盤でメロディの幅が増幅していくため、抑揚を意識しながら弾く必要があります。

和音が多くてただ弾くだけでも大変なのに、抑揚も意識して弾くというのが私にとってはとても大変なのです。

発表会まで3ヶ月を切りましたが、なんとか弾けるように頑張ります。

 

失敗した演奏は覚えている

今回はピアノの話です。

患者さんとピアノの発表会の話をしていた際、

「前回の発表会は何の曲を演奏したのですか?」

と聞かれました。

えーーっと、ソロは「青春の輝き」で、連弾は…

となり、連弾で弾いた曲がどうしても思い出せませんでした。

 

 

その前のピアノを習い始めた年の発表会の曲は

ソロは「マイウェイ」、連弾は「フライミートゥーザムーン」

とすぐに思い出すことができました。

思い出せなかったことはショックでしたが、これには理由があるのです。

前回のソロの「青春の輝き」は、最後に頭が真っ白になって演奏が止まるという失敗がありました。

前々回のソロの「マイウェイ」は、弾き始めからいきなり間違えるという失敗があり、その後もグダグダの演奏でした。

前々回の連弾の「フライミートゥーザムーン」は、緊張で演奏速度が速くなってしまいました。

そうです、思い出せた曲はいずれも何かしら演奏で失敗した曲なのです(笑)

◆発表会の動画

【2回目のピアノ発表会】青春の輝き(ソロ)
https://youtu.be/H53ziR1a2jk

【初めての発表会】My Way(ソロ)
https://youtu.be/hw5yGp0x5AI

【初めての発表会】フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(連弾)
https://youtu.be/Oap-WczB98E

 

 

思い出せなかった連弾の曲は「オブラディオブラダ」ですが、これは特に大きな失敗はなく無難に演奏できたのです。

【2回目のピアノ発表会】オブラディオブラダ(連弾)
https://youtu.be/w3fpvwqPhH8

 

演奏に失敗した曲は記憶に残っていたのですぐに思い出すことができたのですが、大きなミスのなかった曲は思い出せないのです。

これは、心理学の世界では「ツァイガルニク効果」と呼ばれているそうです。

達成できた事柄より達成できていない事柄・中断している事柄を意識している状態のことを言うそうです。

引用サイト:ウキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C

うまくできたときのことを覚えておきたいものですが、失敗したり達成できていないことの方が想起しやすいのですね。

次の発表会の演奏は、すぐに忘れてしまう(つまり失敗しない)演奏にしたいものです。