鍼灸マッサージを行うための環境も大切

前回、赤外線ライトや温める道具の話をいたしました。

https://nishigahara4-harikyu.com/blog/infraredlights-heating-tools/

今回は、鍼灸マッサージを行う環境の話をしたいと思います。

私は施術を行う際、

「鍼灸マッサージという施術行為だけで効果がある」

とは考えていません。

鍼灸マッサージを行うための環境も施術の効果に少なからず影響があると考えています。

 

 

いくつか要素をあげてみたいと思います。


◆清潔感

まず院内に入ってゴミが落ちていたり、散らかっていたりしたら、ここは大丈夫かな?という気持ちになると思います。

また、施術者が汚れた白衣を着ていたり、体臭があったりしても気になると思います。

トイレも、便器が汚れていたり、洗面台が水浸しだったり、ペーパータオルが散らばっていたりしたら気になります。

 


◆安心できる環境

隣のベッドで大きな声が聴こえたり、カーテンだけで仕切られている中でお肌を露出したり、といった環境では安心できないと思います。

逆に、鍵をかけられるような完全個室の逃げ場がない環境も安心できないかもしれません。

患者さんが安心して鍼灸マッサージの施術を受けるためには、ある程度の個室で安心感のある環境が必要だと考えています。

 


◆暑さ寒さや加湿除湿の対策

院内に入って、暑すぎたり寒すぎたりといった環境ではリラックスできないと思います。

また、施術中に体が冷えないようタオルをかけたり、手足を温めたりといった配慮も必要だと考えています。

 


◆衛生面の対策

枕に使うシートや、ベッドに敷くシーツは使い捨てのものを使用したり、マッサージで患者さんの肌を直接触らないよう手ぬぐいを使う、といった配慮が必要だと思います。

また、患者さんの施術以外にもベッドや胸当てを拭いたり、荷物かごやハンガーを拭いたりと、消毒設備も大切だと思います。

 


◆音楽

鍼灸マッサージの施術の場合、ラジオでパーソナリティがにぎやかに話したり、乗りのいい音楽が流れたり、といった環境はちょっと落ち着きません。

うるさいくらいなら、音楽がない方がマシかもしれませんが、何もないのもシーンとして寂しい感じがします。

患者さんが心地よさや落ち着きを感じる適度な音楽がいいかと思います。

 


とりあえず思いついたものをあげてみました。

まだほかにもあるかもしれませんが、大事なのは

「患者さんが安心できる環境で、心地よく施術を受けられるか?」

ということです。

「鍼灸マッサージはベッド一台あれば開業できる」などとよく言われますが、鍼灸マッサージの施術以前にまず適切な環境があるからこそ、施術の効果も出やすくなるのだと私は考えています。

赤外線ライトや温める道具の話

先日いらした40代の患者さん(以下Aさん)から言われた話です。

Aさんは、他の院で鍼治療を受けたことがあり、その時に楽になったため、当院でも鍼治療を希望されていました。

鍼を行う際、赤外線ライトを付けたら

「なんか背中が温かいですけど、これはどうやって温めているのですか?」

と聞かれました。

『鍼はどうしてもお肌を露出する必要があるので、お体が冷えないよう赤外線ライトを使って温めています』

とお答えしました。

 

 

Aさんはいくつかの院で鍼治療を受けたことがあるそうですが、赤外線ライトで温めてもらったことは一度もなかったようです。

私が鍼治療をしていた施術所や今まで施術を受けた鍼灸院では赤外線ライトがあるところが多かったですが、たまにないところもありました。

赤外線ライトがない場合はタオルをかけることが多いと思いますが、タオルのかけ方やタオルの重さによっては、鍼が刺激されて深く刺さってしまい患者さんが苦痛を感じることもあります。

ちなみに、当院では赤外線ライト以外にも、

・ベッドを温かくする電熱マット

 

・手足を温めるバリアホット

 

 

も併せて使用しています。

冬は寒くなりますし、夏でも冷房で体が冷えることはよくあります。

体が冷え切った状態だと筋肉も無意識に緊張して力が入ってしまうので、少しでも温かい状態、心地よい状態で施術を受けていただくことを考えています。

このことをAさんにお伝えしたら「色々と考えてやられているのですね」と喜んで下さいました。

鍼灸マッサージの施術以前に、まずは患者さんが安心できる心地よい環境が大切です。

次回は施術の環境のことを書きます。

 

2023年に読まれたブログ-トップ10

今回は、昨年一年間(2023年1月1日~2023年12月31日)で読まれたブログのトップ10をまとめてみました。(集計方法:Googleアナリティクスで期間指定し、ページビュー数の多いブログページを集計)

当院は2019年6月に北区西ヶ原で開業したのですが、実は2014年10月から曜日限定で出張専門のはり・きゅう・マッサージを行っており、その時から少なくとも週1回はブログを書いています。

そのため、2019年以前に作成したブログも多く閲覧されています。

 

 

閲覧されたブログのトップ10は以下の通りです。
( )内は昨年の順位で、(-)は初登場です。

1 (1) 知らなかった言葉「はばったい」 1961回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/habattai/

2 (4) 都電荒川線(東京さくらトラム)の乗車料金豆知識 652回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/tokyosakuratram-trivia/

3 (-) 19番目のカルテ 徳重晃の問診(5)  618回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/19th-medicalrecord5/

4 (-) 19番目のカルテ 徳重晃の問診(3)  479回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/19th-medicalrecord3/

5 (7) 刺した鍼を抜くという行為 406回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/acupuncture-removed-act/

6 (3) 知らなかった言葉「いざる」 365回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/izaru/

7 (-) 「癒しを科学する」という講座を受講しました 298回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/science-of-iyasi/

8 (-) 問診表で職業を伺う理由 285回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/reasons-ask-occupation-medical-questionnaire/

9 (-) 19番目のカルテ 徳重晃の問診(7)  228回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/19th-medicalrecord7/

10 (-) 台湾旅行に行ってきました(2023年6月) 196回
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/trip-to-taiwan-202306/


2023年は、2022年と比べると全体的にアクセス回数が増加していました。
(2022年は3位のブログで199回だったのが、2023年は10位のブログで196回のアクセス)

新たに書いたブログも多く読まれていて、特に「19番目のカルテ 徳重晃の問診」シリーズはトップ10に3つが入っていて人気?です。また、都電荒川線の豆知識や台湾旅行の話など、鍼灸マッサージと直接関係がない内容も多く読まれています。

ブログをきっかけに、鍼灸マッサージや当院に興味を持っていただく方が増えれば嬉しいです。

参考:2022年に読まれたブログ-トップ10
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/blogs-read-2022-top10/

 

新しい温灸を導入しました

今回は当院で使用しているお灸について紹介します。

当院ではお灸として、以下の2種類を使い分けています。

①透熱灸
もぐさを皮膚に直接乗せて燃焼させます。
皮膚に直接刺激することで免疫機能を活性化させる効果があります。

②温灸
もぐさが包まれている台座上のものを乗せて燃焼させます。
①透熱灸と比べると刺激が弱くて、体を温める効果があります。

 


上記②温灸については、今まで「せんねん灸 レギュラー 伊吹」という商品を使っていました。

ところが、患者さんの中には

・冷えが強すぎて、せんねん灸の熱さを全く感じない

・脳血管障害や脊柱管狭窄症などによる感覚麻痺で血行が悪くなっている

というケースも見られるようになり、今までの「せんねん灸 レギュラー 伊吹」だけで対応するのが難しくなってきました。

 

 

そのため、今年(2023年)から「ユニコらくらく灸 レギュラー 」という商品を導入し、使い始めました。

それぞれの商品の温度と持続時間は以下の通りです。

商品名:
温度、持続時間

せんねん灸 レギュラー 伊吹:
約43~45°C、約3~4分

ユニコらくらく灸 レギュラー :
約57~60°C、約7~8分

 


当院にいらしている患者さんの中に、脊柱管狭窄症で下肢の痛みとしびれが強く片側が冷えて血行不良になっている方がいらっしゃいます。

こちらの患者さんは「ユニコらくらく灸 レギュラー 」を使うことにより、少しずつ足が温かくなってきて下肢の痛みとしびれが緩和しているので、よい結果が出ています。

ただ、以前の温灸よりも温度が高く、火傷に注意しながら慎重に使っていく必要がありますので、上手に使い分けていきます。

今後も患者さんの症状や状態に合わせて、臨機応変に新しいものを取り入れていきたいと思います。

 

 


ユニコ らくらく灸 レギュラー 48壮 セルフお灸 大きなもぐさで温灸効果が長続き じっくり温熱

定期的にブログを書いて10年目

私は2014年10月に出張専門の鍼灸マッサージのホームページを作ってからブログを書いています。

ブログを始めた2014年当初は週2回、2015年の6月~2019年5月までは週1回、そして開業した2019年6月から現在まで週2回の頻度でブログの更新を続けています。

今年(2023年)で10年目になりました。

今まで書いたブログは、この投稿を含めて730本です。

約10年の間、よくネタを見つけながら書き続けたものです(笑)

今回は私が定期的にブログを書いてきたことを振り返ってみたいと思います。

 

 

当初、私がブログを書いていたのは以下の2つの理由からでした。

①検索サイトで検索した際、専門性や鮮度が高いホームページの方が信頼性が高いと評価されるため

②ブログを書くことで、私の人柄や考え方を知っていただくため

順番に説明していきます。

 

 

①検索サイトで検索した際、専門性や鮮度が高いホームページの方が信頼性が高いと評価されるため

やはり定期的に新しい情報が更新されているホームページの方が信頼感があると思います。

ホームページ作成後、しばらくは更新があってもそのあとは放っておかれたままのホームページでは今も営業しているのか、どんな設備なのかよく分かりません。

また、例えば台風による営業の案内や、コロナウイルス感染症が発生した場合の感染対策や衛生面の対策など、その時々に合わせた環境面の最新の情報提供も適宜必要になってきます。

 

 

Googleは「ホームページの更新頻度が検索順位に直接的な影響を及ぼすことはない」と言っているそうですが、単にホームページを更新すればよいわけではなく、ホームページの専門性や鮮度を高める必要があり、その方法の一つとして私はブログを使っています。

参考サイト:ホームページの更新頻度が検索順位に及ぼす影響
https://onca.co.jp/column/column/p4262/

よって、ブログの内容についても、話題の本や映画を紹介することもありますし、テレワークやキャッシュレス決済、ChatGPT、カジュアル面談など世間で話題になっていることに触れてみたり、鍼灸に関する疑問や今と昔の鍼灸マッサージ師の人数をまとめてみたりと、新しい話題に触れることも意識しています。

 


②ブログを書くことで、私の人柄や考え方を知っていただくため

これは、私が「どんな人なんだろう」ということを知っていただくことで、親近感を高めたり、警戒心を和らげたりする目的があります。

患者さんの立場で考えたら、全く知らない鍼灸マッサージ院に行くのに、どんな人がやっているのか分からないのは不安だと思います。

そのため、その不安が少しでも解消されるために患者さんから聞いた話や、私が個人的に好きなことの話(本、相撲、落語、ピアノなど)も書くようにしています。

 

 

「ブログの情報だけを見て来ました」という患者さんはいないと思いますが、場所や営業時間、料金などと合わせて、ブログも『行ってみようかな』と思っていただける情報の一つになればと考えています。

ちなみに、以前いらした初めての患者さんから

・相撲のことが書いてあったのを見ました。私も相撲、大好きなんです!

・ピアノのブログを読んで来ました

など、嬉しいコメントをいただいたこともあります。

 

 


さて、ブログを書き続けている中で、最近ではもう一つブログを書く理由ができました。

それは定期的に読んで下さる方や患者さんから感想をいただくのが嬉しいからです。

私は、SNSはFaceBook(以下FB)だけやっているのですが、FBに更新した際にコメントをいただくこともあります。

 

 

また、当院にいらした患者さんから

・ブログで紹介されていた〇〇という本を読みました

・ブログの結婚指輪を失くした話、おもしろかったです

・「二八(ニッパチ)」のブログ、自営業の友人に見るように伝えました

などといった感想をいただいたりするのも嬉しく、そのやり取りを楽しんでいます。

ということで、、、

いつまで続けられるか分かりませんが、今後も定期的にブログの更新をして参りますので、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。