手の治癒力

手の治癒力 (草思社文庫)
山口創

近年の科学的な医学は、患者よりも患部や細胞をみる方向へ進んでいき、患者不在の医療となってしまっています。

患部だけでなく、患者を医療の中心に据え、体だけでなく心を含めた全体としての患者を癒す方向を取り戻すためには「手当て」が必要という著者の考えには共感できました。

また、現代人は親しい付き合いがなく仕事や他の関心ごとに時間を費やしているために、信頼や愛情に関わる絆ホルモンであるオキシトシンの分泌が妨げられているという意見も勉強になりました。

マッサージの方法については以下のように述べられており、私も意識しています。

抑うつで元気が出ない、やる気が出ない人には、手を素早く動かして触れることで交感神経の活性を促す。

ストレスがたまって不安から抜け出せないような過覚醒状態の人の心を鎮めるには、手をゆっくり動かしたりオイルをつけてマッサージして交感神経の抑制を促す。

あとがきに述べられていた手の力の説明が素晴らしかったので以下に抜粋しました。

手は与える、癒す力を
手は感じる、人の温もりを
手は伝える、ひとりではないことを
手はつくる、人との絆を

宮崎中央新聞_遠きをはかる者は富み近くをはかる者は貧す

宮崎中央新聞の記事からのご紹介です。

宮崎中央新聞のサイト
https://miya-chu.jp/

本新聞で紹介されていた伊那食品工業の「いい会社をつくりましょう」という記事の「遠きをはかる者は富み近くをはかる者は貧す」という話が印象に残りました。
 
二宮尊徳翁の言葉に、「遠きをはかる者は富み近くをはかる者は貧す」という言葉があります。

これは

「世の中の変化は激しいけれど、激しくても激しくなくても、常に長期的に将来のことを考えなさい」

という意味で、変化が激しければ激しいほど、あるべき姿をじっくりと考えることが大事だと書かれていました。

つまり、経営者は「今ここでこういう種をまけば、将来こういうものが実ってくる」という長期的な戦略をもち、将来のための種まきをすることが重要だということです。

伊那食品工業の場合は、従業員500人の一割以上を研究開発部門に充てて、

「自分たちがいいと思うもの」、「世の中の役に立つ人々を幸せにするもの」をつくろうとする姿勢を貫いているそうです。

では、はり・きゅう・マッサージ治療院を経営する私にとっての「将来の種まき」とは何か。

・はり・きゅう・マッサージ技術の研鑽

・優れた先人の知恵や社会情勢を学ぶ読書

・目先の利益ではなく、患者さんのことを本当に考えた提案、治療

・社会情勢や世の中の変化に対して常にアンテナを張っておく

・同業者や異業種の方との意見交換

・地域との繋がりを意識した活動(認知症サポーター、助け合いネットワークなど)

などが、ぱっと思いつきますが、ほかにも色々ありそうです。

将来への種まきを忘れずに日々の仕事に邁進してまいります。


種まき2週間後の苗の様子 / yoppy

開業のご案内

開業に関するご案内です。

さて、私事ではございますが、かねてより念願しておりました、はり・きゅう・マッサージの治療院を開業する運びとなりました。

未熟者ではありますが、精一杯努力いたす所存でございます。何とぞ皆様のご指導と、今後のお引き立てをお願い申し上げます。

1 店名 西ヶ原四丁目治療院
2 場所 東京都北区西ヶ原4-47-6 小沢ビル1F
3 電話 03ー5972ー1072
4 開店日 令和元年 6月7日(金)午前9時より
5   ホームページ  https://nishigahara4-harikyu.com/
6 アクセス 
   都電荒川線 西ヶ原四丁目駅 徒歩30秒
   都営三田線 西巣鴨駅A2出口 徒歩6分

パールズの3つの質問

クライアントに対して3つだけ質問が許されるとしたら、その3つの質問は次のものである。

あなたは何をしたいのですか?
あなたは何をしていますか?
あなたは何を感じていますか?

これは、ゲシュタルト療法で有名な精神分析医のパールズがした3つの質問です。

人間は何かしたいことがあります。
それは目的と呼ばれます。


目的を遂行するために行動します。
しかし、しばしばその行動が目的の遂行にそぐわないために、やりたいことをうまくできません。

ではどうするか。

自分のやりたいことと、自分のやっていることの差に気付くことが必要です。

医者

 

そのために3つの質問をしています。

あなたは何をしたいのですか?
→ クライアントの目的を明確にする

あなたは何をしていますか?
→ クライアント自身が行っていることに気付かせる

あなたは何を感じていますか?
→ クライアントの目的と自身が行っていることの差に気付くチャンスを与える

この中でも「あなたは何を感じていますか?」という質問が大切で、この質問をすることで目的と行動の違いに気付いて修正することができます。

これは、介助をするときや、リハビリをする時、自分の体の使い方に気付くときなどに有効な手段となります。

ただ適当に動くのではなく、何がしたくて、今何をしていて、どう感じているのか。

それを意識することで、自分の体への意識が高まり、問題解決の一歩になるかもしれません。

参考文献

「アウェアネス介助論(上巻)」(澤口裕二 著)

病院への往診

先日、患者さんのご家族から電話があり、

「病院に入院している患者なのですが、マッサージに来ていただくことはできますか? 主治医の先生の許可はとってあります」

という依頼があり、病院へマッサージに行ってきました。

こちらの患者さんは、腹水と胸水があるため、自由に横になれず肩と背中が痛むとのこと。


担当の医師に相談したところ湿布が処方されたのですが、痛みは改善されないため、マッサージをしたいということでした。

患者さんが楽に寝られる左を上にした横向きと、座った状態で約60分マッサージをしました。

普段はなかなか眠れないとおっしゃっていましたが、マッサージ中は少し眠ることができたようです。

不眠

 

今回のマッサージで病気を治せるわけではありませんが、患者さんのつらさが少しでも緩和できるのであれば、こういったマッサージも必要だと考えています。