開業のご案内

開業に関するご案内です。

さて、私事ではございますが、かねてより念願しておりました、はり・きゅう・マッサージの治療院を開業する運びとなりました。

未熟者ではありますが、精一杯努力いたす所存でございます。何とぞ皆様のご指導と、今後のお引き立てをお願い申し上げます。

1 店名 西ヶ原四丁目治療院
2 場所 東京都北区西ヶ原4-47-6 小沢ビル1F
3 電話 03ー5972ー1072
4 開店日 令和元年 6月7日(金)午前9時より
5   ホームページ  https://nishigahara4-harikyu.com/
6 アクセス 
   都電荒川線 西ヶ原四丁目駅 徒歩30秒
   都営三田線 西巣鴨駅A2出口 徒歩6分

パールズの3つの質問

クライアントに対して3つだけ質問が許されるとしたら、その3つの質問は次のものである。

あなたは何をしたいのですか?
あなたは何をしていますか?
あなたは何を感じていますか?

これは、ゲシュタルト療法で有名な精神分析医のパールズがした3つの質問です。

人間は何かしたいことがあります。
それは目的と呼ばれます。


目的を遂行するために行動します。
しかし、しばしばその行動が目的の遂行にそぐわないために、やりたいことをうまくできません。

ではどうするか。

自分のやりたいことと、自分のやっていることの差に気付くことが必要です。

医者

 

そのために3つの質問をしています。

あなたは何をしたいのですか?
→ クライアントの目的を明確にする

あなたは何をしていますか?
→ クライアント自身が行っていることに気付かせる

あなたは何を感じていますか?
→ クライアントの目的と自身が行っていることの差に気付くチャンスを与える

この中でも「あなたは何を感じていますか?」という質問が大切で、この質問をすることで目的と行動の違いに気付いて修正することができます。

これは、介助をするときや、リハビリをする時、自分の体の使い方に気付くときなどに有効な手段となります。

ただ適当に動くのではなく、何がしたくて、今何をしていて、どう感じているのか。

それを意識することで、自分の体への意識が高まり、問題解決の一歩になるかもしれません。

参考文献

「アウェアネス介助論(上巻)」(澤口裕二 著)

キネステティク・クラシックの勉強会に行ってきました

先日、フィットネスセッションが主催する「キネステティク・クラシック」の勉強会に行ってきました。

キネステティクは、アメリカで開発された動きの感覚を使った動きの学問・知識の集大成です。

今回の講座では、「動きを言葉で伝えるときに役立つ!」というテーマで行いました。

まず、座って体をひねったり、肩を動かしたりして、背骨や肩甲骨を意識するところから始まりました。

身体を動かす

次に、感覚の話がありました。

感覚というと、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の5つで、それぞれ、目、耳、皮膚、鼻、舌が感覚器となっています。(五感と読んでいます)

 

上記以外にも、「動きの感覚」というものがあり、「筋肉」も感覚器の一つだという説明がありました。

例えば、歩く動作をする場合。

通常は多くを視覚に頼っています。

目をつぶって歩くとどうなるか。

 

周りの音を聴こうとして耳を研ぎ澄ますとともに、周りとぶつからないか手を使ったり、大股ではなく小刻みにゆっくり歩いたりします。

使える感覚が減るとともに、体の緊張は全体的に高まっていきます。

 

筋肉も感覚器の1つとして考えると当然緊張します。

また、座って足を組んで自分の足を見ていきました。

・足の指は5本あり、それぞれ曲げたり、回したりできること

・親指側には土踏まずがあってへこんでいて、小指側は平らであること

・固い踵があってアキレス腱があること

・足の甲には骨があって足首まで続いていること

これらは皆が知っていることですが、触りながら再認識していくことで感覚がはっきりしてきます。

 

片方の足だけこれをやって立位になった場合。

明らかに、やった方の足の感じが違いました。なんとなく地面にしっかりくっついている感じです。

また、相手に触れて、相手の体を動かしてみました。

相手と一体感をもって動かした場合、力で動かした場合、自分が緊張した状態で動かした場合。

自分が緊張した状態で相手に触れると、接触を通して緊張が相手に伝わって、相手の動きにも影響を与えてしまいました。

座る

そのほか、寝た姿勢からどうやったら起き上がりやすいか、座っている人を立たせるにはどうするか、といった話もありました。

最後は時間がなく、説明や実践が駆け足になってしまいましたが、全体的には体の感覚を意識することに重きが置かれた講座でした。

早速、臨床にも取り入れていきたいと思います。

病院への往診

先日、患者さんのご家族から電話があり、

「病院に入院している患者なのですが、マッサージに来ていただくことはできますか? 主治医の先生の許可はとってあります」

という依頼があり、病院へマッサージに行ってきました。

こちらの患者さんは、腹水と胸水があるため、自由に横になれず肩と背中が痛むとのこと。


担当の医師に相談したところ湿布が処方されたのですが、痛みは改善されないため、マッサージをしたいということでした。

患者さんが楽に寝られる左を上にした横向きと、座った状態で約60分マッサージをしました。

普段はなかなか眠れないとおっしゃっていましたが、マッサージ中は少し眠ることができたようです。

不眠

 

今回のマッサージで病気を治せるわけではありませんが、患者さんのつらさが少しでも緩和できるのであれば、こういったマッサージも必要だと考えています。

精神疾患患者への対応に関する勉強会に行きました

先日、いたばし鍼灸マッサージ推進機構で開催された学術勉強会に参加しました。

「鍼灸師である精神科医に学ぶ 精神疾患患者への対応」という内容で、医師の森川すいめい先生が講師でした。

テーマは「オープンダイアローグ」です。

これは、1980年代からフィンランドの西ラップランドにあるケロプダス病院でおこなわれている対話型の精神療法です。

「開かれた対話」による治療で、入院や薬剤を極力使用せず、統合失調症やうつ病、引きこもりなどの症状に大きな成果をあげているそうです。

本勉強会では、まず「聴く」と「話す」を分けることを体感しました。

二人でペアを組んで、一方が5分間話す、もう一方は聴く。聴くほうは頷きも最小限で質問もしない。これを交互にやってみる。

人とのふれあい

やってみて思ったのは、自分が話す5分は長く感じたけれど、相手の話を聴く5分は短く感じたということ。

つまり、「聴く」ことに注力すれば、案外短時間でも十分相手の言いたいことを聴くことができるのです。

 

鍼灸マッサージ治療において、よく時間が足りないと思うことがありますが、それは余計な質問をしているからで、ただ聴くだけなら時間はかからないことに気付けました。

次に、オープンダイアローグの特長の説明がありました。

・本人のいないところで本人のことを決めない。(本人にとって開かれた場であること)

・本人と家族、関係者を全て巻き込んで行い、全員が発言をする。


・参加者全員が平等の立場であり、対等の関係である。

・相手のことを決め付けない。(私とあなたは違う存在であるから、あなたがどんなことを考えているかは聴かないと分からない)

・専門家は二人以上用意する。専門家が一人だと力関係が生まれて専門家の意見が優先されてしまう。二人いれば患者さんが選ぶことができる。


オープンダイアローグは、人と人との関係性の回復を目的としていて、自分の中だけに閉じずに周囲の人間を巻き込んでいきます。

日本では導入されているところはまだ少ないようですが、今後広まっていく可能性があると思います。

オープンダイアローグでやっている内容を今の臨床にどう生かしていくか考えていきたいです。