患者さんの困りごとにきちんと向き合う

先日、訪問マッサージに伺っている患者さんから、

「シルバーカーが動かなくなった」

という話を聴きました。

 

 

こちらの患者さんは90代なのですが、シルバーカーを使うことで、なんとか近所に買い物に行くことができます。

患者さんが言うには、コードがぶらぶらしていて、使えなくなったとのことでした。

施術後に見せて頂きました。

その結果、、、

シルバーカーがたたんであるだけということが分かりました。

おそらく、ご家族がたたんで端に置いたのだと思いますが、壊れていなくてよかったです。

患者さんに、たたんであること、それを広げる方法をお伝えし、無事に?使えるようになりました。

 

 

些細なことですが、普段とちょっと違うことがあると、困ってしまうのですね。

シルバーカーが使えないと、外出する意欲もなくなってしまうので、たんに患者さんのマッサージを行うというだけでなく、患者さんが困っていることをきちんと伺うことが大切だと改めて思いました。

鍼灸マッサージをすることはただの手段であるということを認識し、患者さんやそのご家族の困りごとにきちんと向き合う姿勢をこれからも大事にしていきたいです。

 

 

訪問マッサージの際のちょっとした頼まれごと

私は訪問マッサージもやっています。

ご年配の一人暮らしの方の家に伺うこともよくあります。

 

 

お伺いすると、マッサージ以外のことをお願いされるケースも時々あります。

・パソコンのエクセルの操作でできないことがある

・パソコンでローマ字入力、数字入力ができなくなった

・プリンタが紙詰まりを起こしてしまった

・ビンの蓋が固くて開けられなくて困っている

・届いた宅配物が重いので、2階に運んでほしい

・高いところのものを取ってほしい

などなど。

 

 

どれも本当にちょっとしたことなのですが、それができなくて困っているのです。

お願いされるのは、

「信頼関係ができていて頼みやすい」

からだと思っているので、頼まれたら喜んで対応します。
(もちろん重要な書類や金銭に関わるような頼み事はお断りいたしますが)

 

 

こうしたちょっとした対応をして喜んでいただくことで、さらに信頼関係が高まり、施術へもよい影響を与えると考えています。

これから人口の多い団塊の世代の方が後期高齢者となり、ご年配の一人暮らしの方が益々増えていくと思います。

そんな時、身近にちょっとした頼み事ができる人がいると安心できるのかなと考えています。

 

 

明朗会計にしています

ホームページを見て当院にいらした患者さんに、

「どんなところが良いと思っていらっしゃいましたか?」

と伺った際、何人かの患者さんから理由の一つとして

「料金がはっきりしていたから」

「明朗会計だったから」

と言われたことがあります。

 



そんな患者さんの話を伺うと、以下のようなことをおっしゃっていました。

・施術メニューが細かく分かれていて、どのコースを選べばよいのかよく分からない

・施術の途中でやることが追加されて最終的に料金が変わった

・久々に伺ったら何も言われずに再診料をとられた

・テーピングや置き鍼(皮内鍼)が必要かも分からないままされて、追加料金をとられた

また、はり・きゅうが初めてで、この症状が少しでも良くなるならやってみたいけれど、追加で料金がかかると試してみることも躊躇してしまうという話も聞いたことがあります。

 



当院では、以下の3つの施術メニューに絞りました。

①2,500円(20分~25分)
②4,500円(40分~50分)
③7,500円(70分~80分)

料金に不安をもたないよう、はり、きゅう、マッサージ、どの施術を併用しても追加料金は頂いておりません。

テーピングや置き鍼(皮内鍼)も料金に含まれています。

 



患者さんの困っていることを伺いながらお体を拝見し、施術前にどんな状態で、今日はどのメニューがよいか患者さんと相談して決めています。

料金を明確にすることで、少しでも患者さんに安心感をもって施術を受けて頂ければ嬉しいです。

 

患者さんからみた一人治療院のメリット・デメリット

先日のブログで

「できれば一人の施術者に継続して診てもらいたい」

と考えている患者さんがいらしたという内容を記載しました。

今回はその続きで、施術スタッフが一人の場合の特徴を考えたいと思います。

 

 

これは鍼灸マッサージに関わらず、美容室や理容室、ネイルサロンなどでも同様だと思います。

患者さんからみた一人治療院のメリット・デメリットをまとめてみました。

 

<メリット>

・毎回施術者が変わるという緊張感がなく、自分が望んでいる人にやってもらえる

・過去の病気や直近の出来事などを理解してくれているため、同じ話をしなくてよい

・自分自身のことをきちんと知ってもらえているという安心感がある

・指名料がかからない

 

 

<デメリット>

・一人で全てやっているところだと、施術中の電話や来訪で中断されることがある

・希望した日時に予約できないことがある

・その施術者が夏休みをとったり、病気や怪我をした場合、診てもらうことができない

 


私自身は、鍼灸マッサージや床屋さんは、毎回同じ人にやってもらいたいので一人でやっているところを選んでいますが、誰でもいいとか、今すぐやってほしいというニーズもあると思います。

指名やこだわりがなければ、料金が安くなるところもあります。

私が以前働いていた複数の施術者がいる治療院では、特に指名もせず時間だけ予約して

「今日は○○さんか」

と、誰になるか楽しみにしている患者さんもいらっしゃいました。

 

 


上記のデメリットの対策として、当院ではパートの女性の受付スタッフや妻に手伝ってもらったり、電話を留守電設定にすることで、できるだけ施術中の中断を少なくしていますが、私が一人だけの時間もあるため、突然の来訪などで中断してしまうこともございます。

予約時間が合わずお断りすることになってしまう患者さんには申し訳ない気持ちになりますが、こればかりはどうしようもないので、できるだけ空いている日時をお伝えしています。

 

 

また、自分自身の体調管理も気をつけており、今のところ体調不良で休んだことはありません。


今後も一人でも多くの方に「ここに来てよかった」と満足していただけるよう、誠心誠意取り組んで参りたいと思います。

 

 

BATHE法

最近は、心理的な要因やストレスが症状の発現の原因になることも多く、慢性的な疾患を抱えている患者さんが増えています。

 

 

病院や治療院へ行くと、いつから、どこが、どんなふうにつらくて、何に困っているのか、過去にどんな病気にかかって、今現在どんな治療をして、どんな薬を服用しているのか、何をすると緩解して、悪化するのか等、いわゆる医療的な病歴聴取を行います。

ただ、慢性疾患の場合には、なかなか症状が変わらずに苦しむケースも多いです。

 

 

その際、病歴聴取の一環として、BATHE法(バース法)という心理的側面へ働きかける技法があります。

引用文献:外来診療によく効くBATHE法(メディカルサイエンスインターナショナル)

BATHE法とは、まず患者のさまざまな背景(Background)と、それに対する感情(Affect)を聞き、そのなかで最も悩んでいること(Trouble)を抽出させ、どのように対処(Handling)しているのか尋ね、最後にその苦労や努力に対して共感(Empathy)を示す面接技法です。

 

 

B-Background(背景):最近、生活はいかがですか?

A-Affect(感情):それについてどう感じますか?

T-Trouble(問題):一番困っている状況は何ですか?

H-Handling(対処):どのように対応していますか?

E-Empathy(共感):それはあなたにとって、とても大変なことでしょう


BATHE法を使うことで、患者さんの感情、解釈、行動に焦点をあてることができ、患者さんとの関係を築いていくのに役立ちます。

 

 

うまく患者の反応を引き出すことができれば、これだけで症状軽減を期待できる治療的対話術でもあります。

もちろん、これだけうまくいくわけではないのですが、患者さんのつらさ、苦しさに寄り添う方法の一つとして、有用だと考えています。

 

 

患者さんが自分でできていることや、感じていることに気が付くことの手助けをする。

そんな関わり方をしながら、少しでも患者さんの苦痛を和らげることができたらいいなと思います。