私がどうやって治療院を選ぶか

私は自分自身の勉強のため、たまに治療院に施術を受けに行くのですが、患者さんから

「先生は、施術を受けに行くとき治療院をどうやって選びますか?」

と聞かれましたので、今回は私がどう選んでいるか書いてみたいと思います。

おそらく多くの方がやっているホームページや口コミを確認するというのは私も同じです。

 

 

その際、営業日や料金、院内の様子、施術者のプロフィール、コロナ対策の有無などももちろん確認します。

私が独自に気にする点は、以下の通りです。

①施術者が一人か

②どのような考え方で施術を行っているか

③鍼灸マッサージ以外に、どのような手法を取り入れているか

④プロフィールや経歴で、今までどのような仕事をしてきたか

⑤ブログや日記

順番に説明していきます。

 

 

①施術者が一人か

これは好みの問題です。床屋さんでもそうなのですが、複数の施術者でやっている場合、誰に当たるか分からない、人によって技術にかなり差がある、何度も同じことを聞かれるといったことがあるので、それを避けるためです。また、カーテン越しに他の人の声が聞こえるのもイヤなので、個人的には一人でやっている方がよいです。
継続することを考えれば、自分と相性のあった方を見つけたいと考えます。

 

 

②どのような考え方で施術を行っているか

これは記載されていないことも多いのですが、施術者の考え方が施術に反映されることが多いので参考にしています。
体全体を診ているか、専門用語ではなく患者さんに分かりやすい表現になっているか、一人ひとりを丁寧に診るスタイルか、といったことを確認しています。
10分いくら、といった考え方で単に時間単位で施術メニューを組んでいるところは、私の考え方に合わないので避けています。

 

 

③鍼灸マッサージ以外に、どのような手法を取り入れているか

鍼灸マッサージだけで様々な疾患、症状に対応できればよいのですが、実はなかなか難しいと考えています。
そのため、例えば体の使い方や動かし方の技術、心理学の技術、介護の技術、武道の技術、カイロプラクティックなど、鍼灸マッサージ以外の手法も取り入れているところに興味を惹かれます。

 


④プロフィールや経歴で、今までどのような仕事をしてきたか

治療家一筋という経歴でももちろんよいのですが、私自身がシステムエンジニアからの転職であるため、違う職種の仕事をしてきた方に興味を惹かれます。

⑤ブログや日記

ブログや日記があれば、わりと読みます。
普段どんなことをしているのか、何に興味をもっているか、治療や鍼灸業界への考え方、どんな勉強をしているか、文章の言葉の使い方など、施術者の雰囲気が感じられます。

 

 

こうして書いてみると、

治療を受けに行って症状を改善したいという思いもありますが、それ以上に新しい技術を知りたい、学びたいとも考えているので、これは施術者側の視点かもしれません。

みなさんの治療院選びの参考にはならないかもしれませんが…

 

 

文京区の鍼灸院へ行ってきました

先日、文京区の鍼灸院へ治療を受けに行ってきました。

すごくつらいところがあるわけではなかったのですが、他の先生がどんな治療をするのか自分自身で受けてみるのは勉強になりますので、たまに施術を受けに行っています。

ちなみに、私は色々と話をしたいので、「同業者です」と正直に打ち明けるようにしています。

 

 

治療は以下のような手順でした。

①問診はほとんどなし(初めに同業者ですと言っていたせいかも?)

②座位で首、肩、腰の張り具合を確認

③うつ伏せで臀部、背部、肩甲部、首、頭に鍼

④うつ伏せで肩甲部、首、頭のマッサージ

⑤うつ伏せでふくらはぎに鍼

⑥仰向けで首に鍼をしながら、膝を立てて臀部を持ち上げる、横に倒す動作

⑦仰向けで頭、うつ伏せで肩と背中を温める

⑧座位で臀部に鍼をしながら、胴体を前後、左右に動かす動作

⑨座位で首、肩に鍼をしながら、首を前後、左右に動かす動作+置き鍼

 

 

私が気になった点は以下の通りです。

・最初に鍼をしたのが臀部というところ

臀部の緊張が全身の緊張と関係しているという考え方で、最初に臀部の鍼をしていた。
問診表には首、肩の凝りを主訴として書いていたので、鍼を受けたことがない方がいきなり臀部に鍼をされるのは抵抗があると思う。私は同業者だから特に説明もなかったのかもしれないが、初診の方には特に説明と注意が必要だと思った。

・仰向けで首に鍼をしながら、下肢を動かす

これはとても斬新だった。
私自身、腰や背中の調整を行うのに、膝を立てて臀部を持ち上げる、横に倒すという動作はよく行う。
それを首に鍼をしながら行うという発想はなかった。
首には大事な神経が集まっているので、その部分を刺激することで、腰、下肢の改善を行うという考え方らしい。

・座位で臀部、首、肩への鍼

最後に座位で鍼をしながら首や胴体を動かすというのは私もよくやっている。
特にぎっくり腰や寝違えなど、動作に制限がある場合に行っている。
それ自体はよかったのだが、受けている間(5分くらい)、上半身を露出していたので途中から体が冷えてしまった。
この季節(特に今年)は猛暑なのでエアコンも効いていて患者さんが寒くなることも考える必要があると感じた。

 

 

施術後は、左肩甲骨の下方にじんわりと重い感じが残りました。

経験上、翌日には重い感じが取れるだろうと思っていたので私自身は特に心配していなかったのですが、初診患者さんの視点では不安になると思うので、そのあたりの声掛けも大事だということを実感しました。

自分自身が治療を受けに行くことで、新たな気づきが生まれるので、それを患者さんにフィードバックできるようにしていきたいです。

 

 

刺した鍼を抜くという行為

先日いらした患者さんから、以前に別の院で鍼治療を受けた際、鍼を抜くときにすごく痛かったという話を伺いました。

 

 

鍼治療を行う場合、刺してすぐに抜く場合と、しばらく刺しっぱなしにしておいて、時間が経ってから抜く場合とがあります。

今回、患者さんがおっしゃっていたのは、

「しばらく刺しっぱなしにしておいて、時間が経ってから抜く場合」

の話でした。

 

 

この場合、鍼を抜くのは必ずしも鍼を刺した人とは限りません。

複数のスタッフで運営している場合、鍼を抜く仕事を新人鍼灸師にやらせたり、免許がない受付スタッフにやらせているという話を聞いたことがあります。

鍼を抜く際に、無理やり抜こうとしたり雑にやったりすると、痛みが出てしまい、せっかくの治療効果が減少してしまうこともあります。

新人鍼灸師の教育という側面ではやむを得ない面もありますが、患者さんとしてはできるだけ余計な痛みがない方が望ましいと思います。

ちなみに、今回の患者さんの話では受付スタッフが鍼を抜いていたそうです。

 

 

当院では、鍼を刺すのも抜くのも、全て私がやっています。

鍼を抜くときの余計な痛みが治療効果に影響すると考えているため、鍼を刺すときと同じくらい集中して鍼を抜きます。

患者さんに、姿勢を変えていただく際、

「え?さっき刺した鍼はもう抜いたのですか?」

と言われたことも何回もあります。

「鍼を刺された時はなんとなく分かったけれど、鍼を抜かれたのは全く分からなかった」

と言われることもよくあります。

 

 

鍼を抜くときに痛みがあったことにより、患者さんが鍼は痛いものだと考えてしまい、もう鍼治療はやりたいくないと思われてしまうこともあるかもしれません。

鍼を抜くという行為も治療行為の一環と考えて、丁寧に対処していきたいです。

 

北区の鍼灸院へ行ってきました

先日、北区の鍼灸院へ治療を受けに行きました。

他の先生の治療を受けることも自分の勉強になると考え、年に何度か行ったことがない治療院へ行っています。

その治療院は、北区にお店を構えて25年だそうです。

25年間、一度も広告やホームページを出していないと聞いて、それはすごいと思いました。

宣伝しないということは、ほとんどが患者さんの口コミによる来院ということです。

その先生に伺ったところ、以前に勤めていた治療院の患者さんか口コミの患者さんが多く、私のような飛び込みは珍しいとのことでした。

治療は以下のような感じでした。

①脈診、腹診、骨盤の左右差、脚長差、胸鎖乳突筋の張り具合を確認
②うつ伏せで腰~下肢のマッサージ
③仰向けで下肢のマッサージ
④仰向けで足、腕に鍼
⑤仰向けで骨盤調整
⑥うつ伏せで肩、背中、腰、足に鍼
⑦仰向けで首の調整

私が気になった点は以下の通りです。

・マッサージは母指ではなく、手掌が多くて、ゆらす手技が多かった。特定のポイントに対する刺激というより、体全体をゆるめることに重きをおいているのだと思う。

・鍼は50箇所近く打ったが、ものすごく手際がよかった。あらかじめ打つツボを決めているのだと思う。私は頭の方から足の方へという順番でやっていくが、こちらでは足から頭という順番だった。鍼をいっぱい打ってもらったため、やってもらった感がある。

・私は首と肩甲骨のコリを主訴としていたが、診立てでは右股関節がずれているのが一番の問題と言われた。確かに右足と左足の動きを比べてみると右の方が若干の動かしずらさがあったのでそれは納得できた。ただ、主訴としている部分に関しては何も言われなかった。


私は過剰な刺激が苦手で、学生時代に同級生とやった際にもみ返しに苦しんだり、鍼治療の翌日は激しい頭痛があったりしたのですが、今回の治療後はそういった症状がなく、すっきりしていました。

私が最初から同業者ですと伝えていたため、普段の初診患者さんには話さないような治療に関する話をしました。

その先生曰く、同級生で鍼灸を続けている人はほとんどいないので、ぜひ続けてほしいとエールをいただきました。

「甘手型」と「苦手型」

指圧をするときの親指ですが、その形によって、「甘手(あまて)型」と「苦手(にがて)型」に分類できます。

私と妻は、二人ともはり・きゅう・あんまマッサージ指圧師ですが、親指の形が正反対です。


これは「甘手型」です。この写真は私の親指です。

 



これは「苦手型」です。この写真は私の妻の親指です。

 

一般的には以下のように言われています。

「甘手型」は幅が広く多くの面積を押すことができるので、柔らかい圧刺激を与えることができます。

「苦手型」は幅が狭く単位面積あたりが小さいため、強い圧刺激を与えることができます。

どちらがよいというわけではなく、個性の問題です。

妻の親指は「苦手」ですが、親指を使ったマッサージが不得手で、ちょっとやると痛くなるようですぐに悲鳴をあげます。

というわけで、我が家では「甘手」の私が妻のマッサージをすることが多いです。

参考サイト:医道の日本社

http://www.idononippon.com/information/topics/2009/09/21.html