板橋区の鍼灸指圧院へ行ってきました

先日、板橋区の鍼灸指圧院へ治療を受けに行ってきました。

今回の主訴は、左肩甲骨内側の凝り、鼻炎、慢性疲労でした。

他の人の施術を受けるのも勉強だと考えているので、今回も色々と探してみました。

こちらの鍼灸指圧院は一人でやっているところで、開業して19年だそうです。

エレベーターがないビルの2階の治療院でした。

こちらの先生曰く、昔の鍼灸院はビルの2階や3階が多かったのだそうです。

参考ブログ:私がどうやって治療院を選ぶか
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/choise-treatment-clinic

 

 

施術は以下のような手順でした。

①問診で主訴を確認

②うつ伏せで肩、肩甲骨に置鍼+仙骨部にホットパック

③うつ伏せで首に置鍼

④うつ伏せで腰、ふくらはぎに置鍼

⑤頭のツボ(百会)に灸3壮

⑥すべての鍼を抜いて、うつ伏せで肩から腰を指圧

⑦仰向けでお腹、足に置鍼

⑧仰向けで顔(主に鼻周囲)に置鍼

⑨仰向けで首と頭の指圧

⓾すべての鍼を抜いて、仰向けで腕の指圧


私が気になった点は以下の通りです。

◆パンツ一丁になって下さい

お部屋に案内されて問診をしたあと、「では、パンツ一丁になって準備ができたら声をかけて下さい」と言われた。

私が昔、勉強しに行っていた鍼灸院も男性はパンツ一丁、女性は患者着に着替える、というスタイルだったので懐かしく感じた。

昔は小学生男児の健康診断もパンツ一丁になっていたが、今は体操服やTシャツなど、着衣での受診が原則となっている。

昭和の時代は一般的なスタイルだったかもしれないが、今の時代は男性でもパンツ一丁というのはコンプライアンスの観点から嫌われる可能性があるかも。ちなみに、当院は男性でもパンツ一丁ではやらない。

 

 

◆うつ伏せで寝てすぐに鍼

一般的に鍼をやる前には、触診をしたり、脈を診たり、お腹を診たり、軽く体をさすったり(軽擦:けいさつ)してから鍼をすることが多いと思うが、ここでは事前確認は何もなく、すぐに鍼だった。

私が同業者だと正直に伝えたからかもしれないが、初めて鍼を受ける患者さんだったらびっくりするかもしれないし、施術前後の変化をどうやって確認するのだろうと思った。

◆うつ伏せで腰に置いたホットパック

こちらで使っていたホットパックは、パラファンゴパックというものだった。

温泉泥(ファンゴ)にパラフィン(ロウ)を混ぜ合わせた温熱治療用の素材を使っている。

すごく温かくて、温かさの持続時間も長かった。

参考サイト:株式会社 明健社 パラファンゴパック500g
https://www.meikensha.com/contents2_disp.php?id=44

私はバリアホットというタオルウォーマーで温めて使用する保温ジェルが入った医療用の温熱用パックを使用しているが、色々なホットパックがあるのだなと思った。

◆鍼を打つ本数の多さと刺激量の強さ

うつ伏せの時に40~50か所くらい鍼を打っていた。
使っているのは2番1寸6分(0.18 * 50mm)の鍼で、首は結構痛く感じた。
途中でジンジンしてきたので、首の鍼は抜いてもらった。

 

 

◆鼻周囲の鍼がものすごく痛かった

仰向けで鼻の周囲に鍼をしたが、一本目がすごく痛くてすぐに抜いてもらった。(二本目は大丈夫だったが…)
顔にも肩や腰と同じサイズの鍼を使っていたようなので、鍼を使い分けた方がよいかもしれないと思った。

◆施術の終わり方

施術を終えるとき、なんとなくそろそろ終わりそうだというのが分かるが、腕の指圧をしたあと唐突に、「はい、今日は終わりです」という感じだった。あ、これで終わりなんだ、と思ってしまった。最後に座って体を確認することもなく終わったのは残念に感じた。
45分のコースだったが、60分くらいやってくれたとのこと。時間がなくなってきたから、中途半端な終わり方だったのかもしれない。

◆ホームページの写真について

院長先生の写真がホームページに出ていたが、実物と比べて写真がずいぶん若かった(笑)
おそらく開業以来、写真は更新していないのだと思った。

 


さて、施術後ですが、首がなんとなく重だるくて、眠気と軽めの頭痛がありました。

施術の翌日は首と鼻がすっきりして、頭痛もなくてよい感じでした。

今回はわりと古いタイプの鍼灸指圧院でした。

昔、修行していた先生のところでやっていたやり方を現在も踏襲しているそうです。

時代とともに変えるべきことや、変えない方がよいことなど、色々考えさせられました。(ホームページの写真は私も気を付けないと…)

 

施術所開設済み証明について

今回は、施術所開設済み証明に関する話をいたします。

最近では、無資格者による施術での事故が増加していること、令和7年2月にあはき・柔整(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう・柔道整復)広告ガイドラインが策定されたことを受けて、厚生労働省でも注意喚起を行っています。

 

参考ブログ:知ってほしい国家資格のハナシ
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/things-you-know-national-qualifications/

 

ちなみに、開業する際に、国家資格を持っていても保健所に届けを出していなかったり、開業する資格がないのに開業しているケースも増えていて、その対策をしている自治体もあります。

本来、開業する際に、国家資格保有者が保健所に届けを出さないのは違法なのですが、開業に必要な構造設備基準を満たせなかったり、広告規制を一時的に逃れるためにあえて届けを出さないケースもあるようです。

参考サイト:東京都保健医療局 施術所(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう、柔道整復)の開設等
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shisetsu/jigyosyo/hokenjyo/minamitama/youshiki/shinryoujotou/sejutsusho

 

 

そのため、自治体によっては、施術所開設の届けをきちんと出して運営している施術所かどうかの証明証やステッカーを出しているところもあります。

参考サイト:

豊島区:施術所開設届出済ステッカー交付のご案内
https://www.city.toshima.lg.jp/213/kurashi/ese/000458/shinryojo/ahakisuteka.html

墨田区:施術所開設済証明書について
https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/eisei/imu/sejutusyoumei.html

葛飾区:施術所開設済証明書について
https://www.city.katsushika.lg.jp/online/1007359/1030292/1007374/1007413/1007537/1026587.html?hl=en

 


残念ながら、私が開業している北区では施術所開設済証明書やステッカーは発行していませんでした。(問い合わせたところ、現状は発行予定はないとのことです)

ただし、その代替手段として、北区内で医療・薬事の事業を行っている施設の一覧が公開されています。

ここに存在しない施設は適切に届けを出していない、ということなので、消費者が下記の資料を検索すれば施術所開設の届けをきちんと出して運営している事業者かどうかを確認することができます。

参考サイト:北区内の医事・薬事施設一覧
https://www.city.kita.lg.jp/socialcare-health/medical/1018269/1017615.html#anchor1


今回は、施術所開設済み証明の話を書きました。

近年は、無資格の施術所および、国家資格保有者が保健所に届けを出していない施術所も増えています。

施術所を選ぶときには、こういったことを知ったうえで選んでいただくのがよいと思います。

 

 

マッサージ業の倒産が過去最多(2025年度)

先日、Yahooニュースにマッサージ業の倒産が過去最多という記事が出ていました。

引用サイト:Yahooニュース 「マッサージ業」の倒産 過去30年で最多108件
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6576772

 

 

この記事では倒産は108件とありますが、倒産ではなく「廃業」を含めると、さらに件数は増加すると思います。

倒産は負債を抱えて法的に破綻したケースなので、ある程度の規模の事業者です。

廃業は保健所に届け出を出していない、事業登録も曖昧なまま個人で行っているような事業者も含まれるため、公的な民間統計には反映されにくく、統計を取ることが難しいのです。

国家資格事業者であれば事業を始める時、やめる時に、保健所に開業・廃業の届け出を出す必要があるので件数が把握することができますが、無資格者の場合は届け出を出すところがないので、把握できません。

 

 

当院の近隣でも、数年で多くのの開業・廃業に伴う入れ替わりが起きています。

当院は2019年6月に開業して、もうすぐ7年となります。

いらして下さった皆様とのご縁を大切にし、10年、20年と続けていけるよう励んでいきたいと思います。

 

知ってほしい国家資格のハナシ

今回は、国家資格に関する話です。

先日、厚生労働省のサイトで「知ってほしい国家資格のハナシ」という表題で、

・あはき師とは?(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師)
・柔道整復師とは?

ということを解説した動画が公開されました。


引用サイト:厚生労働省 知ってほしい国家資格のハナシ
https://ahaki-juusei.mhlw.go.jp/

 

 


施術のお店を開業している人は皆、国家資格を持っているか、というと実はそうではありません。

無資格でも慰安・リラクゼーション行為ということであれば、開業できてしまうのです。

本サイトでは、施術には国家資格が必要であること、国家資格を取得するには専門の勉強が必要であることなどが解説されていました。

 

 

なぜこのタイミングで解説動画が公開されたのか?

おそらく、近年無資格者による施術での事故が増加していること、令和7年2月にあはき・柔整広告ガイドラインが策定されたことが関係していると思います。

他にも医療系の国家資格はたくさんありますが、その中でも「あはき師」と「柔道整復師」だけが取り上げられているのは、施術業が無資格者と混同されやすいからです。

そういったことを踏まえて、適切に施術所を選ぶことで利用者の安全を向上させることが狙いだと考えています。

厚生労働省の動画によって、あはき師、柔道整復師のことや、施術には国家資格が必要であることを、多くの方に知ってもらえたらいいなと思います。

 

 


参考ブログ:

無資格者の施術について
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/treatment-unlicensed-persons

無資格者と有資格者の区別
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/qualifiedperson

無資格ではないけれど違法である行為
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/not-unlicensed-but-illegal

 

外国人の患者さんから漢方薬に関して質問された話

今回は外国人の患者さんから漢方薬に関して質問された話を紹介します。

当院には、外国人の患者さんもたまに来院されます。

先日、当院にいらしたことがある日本在住のアメリカ人の患者さんから、一時的に日本に来ているアメリカ在住のお母様(以下Aさん)を紹介していただきました。

息子さんは日本語が不自由なく話せるので通訳をしてもらい助かりましたが、もし通訳がいない場合には私の拙い英語と翻訳アプリを駆使して、なんとか対応しています。

 

 

Aさんはアメリカで鍼灸治療を受けているとのことでしたが、日本で鍼灸を受けるのは初めてだそうです。

鍼灸の施術が終わってお会計をしている際、Aさんから以下の質問を受けました。

「ここでは漢方薬は処方しないのですか?」

この質問に対して、

『日本では、漢方薬が処方できるのは医師と薬剤師だけです。(※)
私がもっているのは鍼灸とあん摩マッサージ指圧師の資格なので、当院では漢方薬は処方できないのです。』

と回答しました。

※ 厳密にいえば、登録販売者という民間資格をとれば、第2類及び第3類に属する一般用医薬品の販売はできますが、この場面ではそこまで伝える必要はないので、簡潔に説明しています。

参考サイト:

世田谷リウマチポータル:第I部 漢方を知ろう!④-1
https://toshinkai-portal.or.jp/kanpo_news013/

漢方専門医とは?仕事内容と漢方専門医になる方法を解説
https://doctor.mynavi.jp/column/kampo/

 


Aさんが治療を受けているアメリカの鍼灸院では漢方薬も処方しているのだそうです。

アメリカでは州によっては、鍼灸師でも漢方薬を処方できるようです。

もちろんそのためには漢方薬の単位を履修する必要があります。

参考サイト:

明治国際医療大学:米国カリフォルニア州における鍼灸治療
https://www.meiji-u.ac.jp/secretar/ekimae/web21.htm

北米の鍼灸医療に関する調査研究:第1報
https://yumenavi.info/reference/g0035091.pdf

今回はアメリカの患者さんからの漢方薬の処方に関する質問を紹介しました。

国によって、鍼灸師の業務範囲の違いが分かって勉強になりました。