5年日記の別の活用法

以前、ブログで5年日記を付けている話をしました。

今回は、5年日記の別の活用法を見つけたので、それを書いていきます。

参考ブログ:5年日記を始めました
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/5year-diary

 

 

この日記は、1つの日付のページに5年分の記入欄があり、記入する際に、過去の同じ日にどんなことがあったのか一目で分かるようになっています。

それを読み返すことで、

・1年前はこんなに大変なことがあったけれど、今はなんとか軌道に乗っている

・2年前に出会った〇〇さん、今でもご縁が続いていてありがたい

・3年前のこの時期はすごく寒かったけど、今年は暖かい日が多いな

といったように、過去の出来事から現在の状況を振り返るのにとても有効です。

 

 

私が日記を付けている話をしたら、興味を持ってご自身も5年日記を付け始めた20代の患者Sさん。

このSさんとお話をしている際に、5年日記の別の活用法を見つけました。

Sさんは毎年2月から3月がとても忙しい業種のお仕事で、今年の2月は特に大変だったそうです。

11月頃はそれほど仕事が忙しくなかったので、その時に2月にやるべきことの準備をしておけばよかったと話していました。

実は昨年もそう思っていたけれど、忘れてしまってなかなか実行できないというのです。

そこでピンときました!

 

 

この出来事を忘れないようにするために、

「日記の次の11月の欄に、『2月は仕事が忙しいため、できることから準備を始める』と書いておくのはどうですか?」

と提案したところ、

『それは良いアイディアなので、早速やってみます!』

とのことでした。

2月の日記欄に大変だったことが書いてあっても、それを読み返すのが次の年の2月になってしまうと、昨年と同じで今年も大変!となって、同じことを繰り返してしまうかもしれません。

そこで、過去の経験を生かして、「未来の自分にあらかじめメッセージを書いておく」ということを考えました。

 

 

実はこれ、私も最近やってみました。

私のいつも行っている床屋さんが、当院のパンフレットを置いて下さっているのですが、料金改定に伴って新しいパンフレットを持参する必要がありました。

そう思っていてもいつも忘れてしまうので、床屋さんの次回の予約日の日記欄に

「床屋さんに新しいパンフレットを持っていく」

と書いておきました。(私は朝、体温や血圧を測って記入するのでその時に日記を開きます)

5年日記は過去を振り返る以外の活用方法もありそうです。

営業電話かと思いきや、患者さんだった話

今回は営業電話かと思いきや、患者さんだったという話をいたします。

お店の電話が鳴った際、電話番号を見ると営業電話かどうか何となくわかります。

例えば、「0120」(フリーダイヤル)で始まっていたり、「+86(中国の国番号)123456」みたいなのは営業電話だと判断して、応答せずに着信を拒否します。

 

 

先日、「+8190」から始まる電話がかかってきたので、営業電話だと思い、応答せずに着信拒否をしました。

その数分後、ホームページの予約フォームから予約メールが届いたのですが、その中に

「さきほど電話しましたが、この電話はお繋ぎできないとなってしまったため、予約フォームから連絡します」

みたいなことが書かれていました。

あれ?さっき着信拒否をしたのはこの患者さんからの電話だったのかな?と思いつつ、メールで予約を取りました。

その患者さんが来院した際に電話の件を確認したところ、

「最近入れたアプリで海外を経由すると無料で電話ができる」

というものがあるらしく、そのアプリ経由で電話したということでした。

 

 

なるほど。

国際電話をかける際は、日本の国番号は「81」です。

そうすると、電話番号の冒頭の「0」の代わりに国際電話識別番号の「+」と「81(日本の国番号)」が表示されるのです。

例えば、「090-1234-xxxx」の番号なら、「+81 90-1234-xxxx」と表示されます。

患者さんには営業電話だと思って誤って着信拒否してしまったことを謝罪したら、こちらの事情も分かって下さいました。

「+」で始まる電話番号から電話があった際、営業電話の可能性が高いですが、稀にそうでないこともあるので今後は気を付けたいです。

ちなみに、最近は着信時に実際の発信元と異なる番号を表示する「スプーフィング」が特殊詐欺に悪用されているようです。

実際に、警察の番号から電話があったと思わせる手口が増えているそうです。

参考サイト:

NHK NEWS:警察 代表番号と同番号からの不審電話 全国で確認 詐欺被害も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250317/k10014752271000.html

警視庁:警察官をかたる詐欺
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/police_officer.html

皆さんもどうかお気を付け下さい。

 

家電の便利さと引き換えに失われているもの

先日、70代の女性患者さんから伺った話です。

最近の洗濯機には「スチームアイロン」という機能が付いていてすごく便利だとおっしゃっていました。

15分間、回しておくとしわが取れるので、アイロンがけをしなくなったそうです。

最近の家電はどんどん便利になっていきますね。

参考サイト:日立の家電品 洗濯機・衣類乾燥機
忙しい朝やお出かけ前にサッとシワとり&消臭。「スチームアイロン」コース
https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/lineup/bw-dkx120g/feature12.html

 

 

昔と比べると、洗濯のやり方もどんどん変わっています。

①手洗いして干す、乾いたらたたむ

②洗うのは洗濯機、そのあと手で絞って干す、乾いたらたたむ

③洗うのと脱水は洗濯機、そのあと干す、乾いたらたたむ

④洗うのと脱水と乾かすのは洗濯機、そのあとたたむ

⑤洗うのと脱水と乾かすのとアイロンは洗濯機、そのあとたたむ

どんどん人がやることが少なくなっています。

その分、電気代はかかるかもしれませんが…

 

 

洗濯だけでなく、掃除や料理もどんどん自動化しています。

以前、「不便益という発想」という本を紹介しました。

ブログ:不便益という発想
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/idea-of-hubeneki

すべてが自動化されて便利になってできた空き時間を、本当に有効活用できているのか。

体を動かすことで肩や足の関節を動かす、きれいになったという達成感、自分も手伝った・役に立ったというやりがい、など便利さと引き換えに失われているものもあるのではないかと、改めて考えてしまいました。

 

方向音痴の夫と計算が苦手な妻

人は誰でも得意なことと苦手なことがあります。

今回は、私たち夫婦の得意、不得意について話したいと思います。

私は道を覚えるのが苦手で方向音痴です。

 

 

初めて行く場所は事前にGoogleマップを確認し、どこで曲がるのか、目印はないかを入念に調べます。

自分で調べて苦労して行った場所に関しては、2回目以降は覚えていることが多いです。(間隔が空くと忘れてしまいますが…)

私は訪問施術の仕事もしているので、道に迷うと大変なのですが、事前にきちんと調べることでなんとか対応できています。

妻は方向感覚が優れていて、初めての場所でもちょっと地図を見るだけでたどり着けます。

初めての場所に出かける際、私が自分で調べずに妻に道案内を任せるケースも多いのですが、その場合は一人でもう一度その場所に行くのは大変です。

 

一方、妻は計算が苦手です。

よく認知症の検査で

「100から7を引いてください。では、さらにその数から7を引いてください」

といった質問があります。

妻は、

「私は計算が苦手だから、この質問に答えられなくても認知症ではないからね」

と話しています。

 

 

二人で食事をしてお会計をする際、夫婦共通の財布から支払いをするのですが、妻にお会計を任せるとどんどん小銭がたまっていきます。

例えば、3610円の支払いをする場合、妻は5000円を出して、1390円のお釣りをもらいます。

このとき、小銭で10円と100円が1枚ずつあれば、5110円を出して1500円のお釣りをもらうことができ、財布が軽くなります。

そのため、一緒にいる時にお会計をするのは私の役目になっています。

 

 

また、スーパーで480円の商品が20%引きになっている場合に、それがいくらなのか計算するのも苦手で私に聞いてきます。
(値引きシールが貼ってある場合、元の値段は書いてあっても、値引き後の値段が書いていないケースが多いです)

私は「480円の1割引きで48円だから2割引きだと96円安くなるから、384円だよ」とわりと簡単に分かります。

今回は、私たち夫婦の得意、不得意の話をしてみました。

妻と私は得意、不得意が異なっていて、お互いに補完し合える関係なのでよかったなぁと思います。

 

“遊び場づくり”で人を呼び込む 驚きの集客術に迫る!

先日、テレビ東京のカンブリア宮殿という番組で紹介された

「”遊び場づくり”で人を呼び込む 驚きの集客術に迫る!」

に出てきたボーネルンドという会社の話が印象的だったのでご紹介します。

テレビ東京のカンブリア宮殿のサイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2025/0123/

 

ボーネルンドは、デンマーク語の「子供」と「森」を組み合わせた造語で、遊び道具や遊び場を提供している会社です。

 

 

ボーネルンドで取り扱っているのはデンマークやドイツなどヨーロッパの輸入玩具です。

玩具を販売するだけでなく、様々な場所に遊び場を提供し、運営しています。

ユニクロ、TSUTAYA、カーディーラー、競艇場などに子どものための遊び場を提供することで家族連れが気軽に来店し、それが集約や売上に繋がっている例が紹介されていました。

ポーネルンドは、最初は知育玩具の輸入問屋から始めたそうですが、当時はキャラクターがついている玩具が人気で、知育用の輸入玩具は全然売れなかったそうです。

そこで、自分でお店を開き子どもが手に取って実際に遊べるようにすること、販売員ではなくインストラクターが子どもと一緒に触って楽しみながら遊ぶというやり方を取り入れ、、少しずつ売れていったそうです。

さらに、2011年の東日本大震災をきっかけに、室内の遊び場を作る事業を始め、それが全国に広がっていきました。

 

 

遊び場にもプレイリーダーという遊びを見守るスタッフがいて、子どもが安全に、楽しく、工夫しながら遊べるサポートをしているのが素晴らしいです。

また、この遊び場では五感を刺激したり、幼児期に身に付けるべき基本動作が自然と実現できる仕組みになっているのもよく考えられていると思いました。

遊びと娯楽は何が違うのか。

子どもが自発的に身体と頭を使って想像力やコミュニケーション能力などの生きる力を身に付けるのが遊び、自宅でテレビゲームをするのは娯楽という、ボーネルンドの中西会長の言葉は印象に残りました。

 

 

近年ではUR都市機構と共同で、団地に高齢者向けのエクササイズができる場所を提供しているそうです。

体を動かすことが脳の働きにも直結する、というのは子どもも大人も同じだと思います。

現在はジムで筋トレをして運動不足の解消や健康維持を行う現役世代が多いですが、子どもや高齢者だけでなく、現役世代向けにもボーネルンドの遊具での遊び場が提供できれば、肩こりや腰痛も減るのかなと思いました。