Wonder

Wonder(ほるぷ出版)
R・J・パラシオ 訳 中井はるの

どこに行ってもじろじろ見られ、恐れられ、不気味がられるオーガスト。そんなオーガストが学校に飛び込んで繰り広げられる話は勇気、愛、友情、冒険、感動、人間性など多くのテーマが盛りだくさんの一冊でした。

オーガストに優しくない世界の中で、一途な愛情を注ぎ続ける両親、弟を愛しながらも葛藤し続ける姉、他の友達を失ってでも一緒にいる友人に支えられながら成長していくオーガストの姿に胸が熱くなりました。

差別、いじめといった暗く悲しい物語の中にも、オギー両親の愛情、ブラウン先生の格言、トゥシュマン校長の言葉、など多くの優しさに包まれた物語でした。

以下、私が好きだった言葉を抜粋しました。

ブラウン先生の九月の格言
「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ」

トゥシュマン校長先生の修了式のあいさつの中の一文
「人生の新しい規則を作ろうか・・・いつも、必要だと思うより、少しだけ余分に人に親切にしてみよう」

オギーがママに、ぼくはこれからずっとああいう意地悪なヤツのことを心配しなきゃならないの?と聞いたときのママの言葉。
「いつどこにでも意地悪な人っているのよ。だけど、ママが信じてるのは、それからパパも信じているのは、この地球上には、悪い人よりもいい人のほうが多いってこと。いい人たちが、おたがいに見守ったり助け合ったりしているの」

Wonderの続編の「もうひとつのWonder」も出版されており、オギーと関わりがあった3人のふつうの子の視点から描かれたもうひとつのWonderの世界が楽しめます。

ふつうの子たちが抱える友達付き合い、親との確執、思いやりといった苦悩が丁寧に描かれるとともに、人に親切にすること、人の気持ちを考えることの重要性をどう学んでいくのか、オギーとの出会いによってふつうの子たちにどのような変化が起こったのかを興味深く読みました。

小学校高学年から高校生におすすめの一冊です。


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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