だいたい人間関係で悩まされる #なんで僕に聞くんだろう
幡野 広志 著
唯一無二の人生相談の第三弾で最終回です。(第一弾、第二弾の感想は以下を参照)
<第一弾>
なんで僕に聞くんだろう。
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/whyaskme/
<第二弾>
他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/whyaskme2/
今回も相談者に対して、共感を示したり、厳しく戒めたり、そっと背中を押したり、その後の人生の糧になるような丁寧な言葉が紡がれていて心が温まる内容でした。
・親って自分の苦しさには敏感なんだけど、子どもの苦しさには鈍感なんだ。親子関係に限らず、みんな自分の苦しさには敏感で、他人の苦しさには鈍感。自分の悩みはおおごとだけど、他人の悩みは他人事でしょ
・実績や価値観をどんどん更新していくのが成長。若いうちは自分を天才だと思ったり、なんでもできてしまうと勘違いをしてしまうんだけど、その勘違いすらもチケットにしてどんどん挑戦をした方がいいと思う
・勇気って失敗をする勇気だと思うよ。絶対に失敗が許されないのなら、挑戦なんて不可能。失敗することを織り込んで、挑戦をしたりリトライをした方がずっといい
その中でも特に、本書の「はじめに」と「最終回」がとても印象に残っています。
「はじめに」では寄り添うことについて書かれていました。
寄り添うというのは、相手の感情に付き合うこと。相手の怒りや悲しみ、喜びや楽しさなどの感動に付き合うことだという言葉。
がん患者の幡野さんは、幡野さんに寄り添おうとしてくれた人たちは、自分の不安を解消するために幡野さんを寄り添わせていたと感じていたという事実。
この言葉を聴いて、自分が本当に相手に寄り添うことができていたか考えさせられました。
「最終回」では、「何で人は生きるんですか?」という問いに対して、「しあわせになるために生きてる」と答えています。
でも、しあわせの価値観は人それぞれで、誰かのしあわせの価値観を押し付けられると不幸が始まる。
人の目を気にせず、自分のしあわせを人に委託しないで、自分のしあわせを大切にする。
そんな幡野さんの優しい言葉に胸が熱くなりました。