「神田橋條治 医学部講義(創元社)」からのご紹介です。
神田橋先生が本書で説明していた自助の話が印象に残りました。
自助とは、こうしてほしい、こうしたい、という欲求に対して、自分自身でやれるようにすること
サポート側は、いかに体を動かさず頭を働かせるかの工夫が必要であるとおっしゃっています。
どういうことか。
例えば、患者さんの体を起こす場合、サポート側がひっぱって起こすのではなく、患者さんにこちらの手を掴んで起きてもらう。
何でもやってあげるのがサポート側の仕事ではなく、いかにサポート側の労力を少なくして、患者さん自身にやってもらうかを考える。
これが本当の自助ということを実感しました。

神田橋條治 医学部講義