先日、ご年配の患者さんから聞いた話を紹介いたします。
その患者さん(以下Aさん)は息子さんと二人暮らしです。
息子さんは、Aさんに何か予定があると
「今日は〇〇時に△△へ行く日だよ」
といった具合に、今日の予定を教えてくださるそうです。
Aさんは心の中では、
『知ってるよ』
と思っていても、
「はーい、ありがとう」
と返しているとのことでした。
Aさんは予定を把握している場合が多いそうですが、たまに忘れることもあるので教えてもらえるのはありがたいとおっしゃっていました。
これ、とても大事なことだと思いました。
大事な用件を伝えるとき、相手が分かっているだろうと思っても、念のため伝えることはよくあることだと思います。
その際、相手から
「知ってるよ」 とか 「分かってるよ」
と言われると、伝えた方の気持ちも何となくよくないですし、次は教えてくれなくなるかもしれません。
「ありがとう」 とか 「助かるよ」
と言われれば、お互い気分よくいられると思います。
私もうっかり、「知ってるよ」と返してしまうことがあるので、気を付けたいと思いました。