先日、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介されていた「草木と語らう造園職人」の話が素晴らしかったので紹介します。
https://www.nhk.jp/p/professional/ts/8X88ZVMGV5/episode/te/DZN73G6GJ3/
現代の名工、黄綬褒章などの称号を最年少で受賞した庭づくり職人の小林徹さん。
小林さんの仕事の仕方は独特で、
「私を連れて行って」
「ボクのことも見てね」
といった植物たちの声を聴き、植物と語り合いながら庭を造ったり、剪定していきます。
「ごめんね、ちょっと切りすぎたみたいだ」
「うん、いい感じに育ってるね」
と本当に楽しそうに植物たちと語り合っていました。
草、木、水、花といった全てが協調した空間をつくって初めて居心地がいいと感じられ、穏やか、緩やかといった雰囲気を出すことを目指しています。
また、庭を造ったり剪定して終わりではなく、季節ごとや数年先の成長した姿も考えます。
そのため、季節が変わるごとにその場所に行って、今の状態がよい状態なのかの「答え合わせ」を大事にしているという話が印象的でした。
植えたときは100点ではなく、5年後、10年後どんなふうになっているのか想像しながら植える姿勢はまさにプロフェッショナルの姿だと思いました。
私も患者さんの体と心の声をしっかり聴くとともに、施術した時だけでなく、その後の仕事や生活する姿を想像しながら治療に励んでいきたいと思います。