産経新聞に掲載されていた記事からのご紹介です。
「鉄道の変動運賃制」という記事です。
時間帯などに応じて運賃を変える変動運賃制導入に向け、JR東日本が本格的な検討を始めているそうです。
ラッシュ時の運賃を上げて混雑を緩和することが狙いで、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ効果もありそうです。
需要の状況によって料金を変える仕組みは「ダイナミックプライシング」と呼ばれ、様々な業種で適用されています。
ゴールデンウイークや年末年始の航空費、新幹線、宿泊料もそうですし、遊園地やテーマパークの入場料も平日と休日で違いがあります。
家電量販店でも季節によってエアコンや加湿器などの料金も異なります。
他にも、カラオケや駐車場など、身近なところでも「ダイナミックプライシング」が導入されています。
では、鍼灸マッサージ業界はどうか。
例えば、
・土日は混みやすく平日が空いている場合、土日の料金を少し高くして、平日を少し安くする。
・雨や雪の日に来て下さった方の料金を少し安くし、訪問した場合の料金を少し高くする。
・事前に予約した方の料金を少し安くして、当日予約した方の料金を少し高くする。
といったことが考えられます。
ただ、「同じサービスであっても価格が異なる」という点について、納得感が得られるかが重要なポイントです。
本来の意図は値上げではなく、「適正価格」、「価格の最適化」でのサービスの提供なのですが、患者さんからみると値上げに見えてしまうかもしれません。
今のところ、すぐに導入する予定はありませんが、今後の社会情勢や需要の状況によっては検討も必要だと考えています。
参考サイト:
・最適価格社会を実現するダイナミックプライシング
https://www.icr.co.jp/newsletter/wtr375-20200715-eshimizu.html
・コロナ禍におけるダイナミックプライシング(変動価格制)の活用
https://yoyakulab.net/consideration/nakatani_-column_05/