体は「わたし」を映す間鏡である_頭ではわかっているつもり

身体技法研究者の甲野陽紀さんの書籍『身体は「わたし」を映す間鏡である』からのご紹介です。

本書の「頭ではわかっているつもり」という話が印象的でした。

・頭ではわかっているつもりでも、あらためて一つ一つ身体を動かしながら突き詰めていくと、いかに「つもり」であったかを思い知らされることがある。実際に身体を動かすことで実践しながら掘り下げていくと、理解はより深まり、知識は洗練されていく。人に教わるのではなく、自分で発見していくことの情報量はとてつもなく大きいもの。

実際に患者さんに助言をするとき、言葉で伝えるだけでは分からない、うまく伝わらないことがよくあります。

 

 

一緒に身体を動かしながら、動かした感じの違いを患者さん自身で感じていただく。
どんなふうに感じるか、言葉にして表現していただく。

そうすると、次に似たような動きをするときに、以前との違いを感じやすかったり、動かしやすさの違いがより分かるようになっていきます。

 

 

そうやって自分の身体の変化に気づくことで、今日はここが動かしずらいかな、少しこのあたりにひっかかりがあるかな、といった異変を感じやすくなって、自分自身でも注意することができます。

いかに、患者さん自身に身体の感覚を感じてもらうか、そのあたりを意識しながら治療を行っていきたいと思います。

 


身体は「わたし」を映す間鏡である

【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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