「ホスピタリティの伝道師が説く日々の在り方 百年思考」という書籍からの紹介です。
本書の「情報発信から、共感発信の時代へ」という内容が印象に残りました。
戦後から現在までの食糧事情の話を例にあげて、味わい方の変化が書かれていました。
・戦後、食料不足の時代は「胃」で食べていた
・少しずつ豊かになり美味しいものを求めて「口」で食べるようになった
・どこでとれた米か、生産者は誰か、など考えながら食べて「頭」で味わうようになった
・それを食べて被災地支援に協力しようなど、「心」で味わう時代になった
現代は、「心の時代」となっていて、それを表すキーワードが「共感」という言葉だそうです。
たんに情報を共有するのではなく、どんな考え方で食を提供しているのかといった「感性」を共有する時代になっているのだと思います。
これは「食」だけの話ではなく、物やサービスでも同じだと思います。
どんな考え方でそのサービスを提供しているのか。
どんな気持ちで仕事と向き合っているのか。
現代の心の時代において、たんに知識や技術を深めるだけでなく、患者さんに寄り添う気持ちを大事にしていきたいです。
「ホスピタリティの伝道師が説く日々の在り方 百年思考」(かざひの文庫)
髙野登 著
百年思考~ホスピタリティの伝道師が説く「日々の在り方」