藤尾秀昭 (著)「1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書」(致知出版社)からの紹介です。
iPS細胞研究所名誉所長の山中伸弥氏と京セラの稲盛和夫氏の対談での話が印象に残ったのでご紹介します。
山中氏が以下のように話しました。
—————————————————————————————————————————-
同じ走るにしても、100メートル走を走るのと、42.195キロのマラソンを走るのとでは、走り方が全く違ってくる。
100メートル走では死に物狂いで全力疾走するが、それをマラソンでやると必ず途中で力尽きてしまう。
だから、いいタイムで完走するためにはペース配分をきちんと考えて、途中で水分や栄養を補給しながら、ペースを乱さずに走りきることが大切。
研究開発もそれと同じで、特に医学の分野では20年、30年と長い歳月を要する。途中で息切れしないよう、ペース配分を考えて毎日頑張っている。
—————————————————————————————————————————-
なるほど、と思って読んでいたら、、、
稲盛氏の考え方は衝撃的でした。
—————————————————————————————————————————-
「僕は違う。いつも全力疾走だ」
会社経営はマラソンと同じで、全速力で走っては長く続かないと皆さん言うが、それでは本当の競争にならない。
会社経営の経験のない素人がちんたら走っていたら、自分では走っているつもりかもしれないけど、全然勝負にならないだろう。
だから僕は、走りきれなくてもいい、最初の数キロだけでも一流選手に伍していこうという思いで、常に全力疾走してきた。
周りはいつまで続くかと見ていたのだろうが、走っているうちにそれが自分の習い性となり、今日まで続いている。
最初から全力で走ろうと決めて、必死になって先頭集団に追いつこうと意気込んで走り続けてきたからこそ、実を結んだと思っている。
—————————————————————————————————————————-
プロの世界の厳しさやプロとはどうあるべきかを示してくれた教えだ、と山中氏は言っていました。
私自身も個人事業主であり経営者ですが、山中氏のようにペース配分を考えて長く続けられるようにと考えていました。
とはいえ、ただ漠然と事業運営していてもうまくいかずいつの間にか取り残されてしまうと思いますので、稲盛氏のように何事も全力疾走でやり続ける姿勢も大事だと考えています。
これらの考えを参考にしながら、何事にも全力で取り組みつつ、自分自身の体調を損なわないよう、気を付けながらやっていきたいと思います。
1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書