「浪越徳治郎 指圧一代記」からのご紹介です。
「指圧の心は母心、おせば命の泉湧く」のキャッチフレーズで有名な浪越徳治郎先生の幼少期から晩年までを描いた一冊です。
本書の中で笑いの効能に関する話が印象的でした。
笑うというのはからだにいいんですぞ。
日に1回、腹をかかえて笑う。
腹から笑うことで、横隔膜の上下運動になる。
これは心筋梗塞の予防にもなります。
ほほえむだけで、血管の流れがよくなりホルモンの内分泌が活発になるといいますぞ。
これは昭和44年の夕刊フジの取材時の浪越先生の言葉です。
近年、笑うことで病気がよくなるという話が話題になっています。
入院患者を対象にお笑い芸人が漫才をしている話もあります。
近畿大学、吉本興業、オムロン、西日本電信電話(NTT西日本)は2017年2月15日、「笑い」の医学的検証および身体・メンタルヘルスに与える効果を解明する目的で、共同研究を行うことを発表したそうです。
37年前の時点で、笑いが病気の予防にもなり、治療にもなり得ることを浪越先生はおっしゃっており、その先見の明は素晴らしいと思いました。
浪越徳治郎 指圧一代記