体を温めるとすべての痛みが消える(マキノ出版)
坂井学
痛みを軽減して回復を促進する温熱療法と痛みが出にくい体を作る生活習慣を整形外科医が紹介した一冊です。
体に異常が発生すると、それを改善するために修復工事を行われますが、血液循環を高めようとするプロスタグランジンの作用により、炎症が起きて痛みが現れる。
そこに湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだりすると、体の修復工事を遅らせてしまうという説明は分かりやすかったです。
痛みの原因は「かたち」の異常ではなく、血液循環の低下を主とした「はたらき」の異常であり、それを改善するために、カイロを活用して血液循環の量を増やし、生活習慣を見直すことで血液循環の質を高めていくという解説は説得力がありました。
ただ、生活習慣を見直すのには時間がかかるので、長い期間をかけて経過を観察していく必要がありそうです。
本書で紹介されている「温飲食」、「鼻呼吸」、「骨休め」を自分自身で試してみようと思います。

「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! (ビタミン文庫)