「養生のヒント」からのご紹介です。
養生のヒント(KADOKAWA)
五木寛之 著
著者の養生の考え方に感銘を受けました。
養生というと、一般的に体のメンテナンスや病気にならないための工夫といった、いわゆる健康法のイメージがあると思います。
ところが、著者は養生とは
「人生を豊かにし、活気付ける技法。心と体を一つのものとして考える思想でもある」
と述べています。
人間というのは、天上天下唯我独尊。たとえ人類が50億いようが自分一人だから、他の人の常識が通じるわけではない。
自分流の常識を作り出すことが人間の成熟であるとの考え方をもっています。
そんな著者が行っている養生法は、現代医学や東洋医学とは違い、自分の体で実感したことが中心となっています。
現代では、ありとあらゆる情報が手に入ります。養生についても様々な考え方や意見があります。
その中で、何が正しいのかは分かりません。他人にとって正しいものが自分に合うかは分からないからです。
色々試してみて、自分の体に合うものを探していくことの大事さを改めて実感しました。
養生のヒント