上に立つ者の度量 貞観政要が教える究極のマネジメント思考 (田口佳史 著)
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貞観政要(じょうがんせいよう)は中国の唐の時代に編纂された言行録です。
会社の社長や組織のリーダーを務めるのに必要な帝王学の要素が満載の一冊です。
貞観政要の中で、人物を見抜くポイントとして「六観」があげられていましたので紹介いたします。
①一定の地位にある者に対しては、その人がどんな人物を登用、抜擢するかを見る。
②裕福な者に対しては、その人が他人にどういうものを与えるのか、富の使い方を見る。
③自宅でくつろいでいるとき、その人が好んでなすことを見る。
④みんなで学んでいるとき、その人がどんなことを言うかを見る。
⑤いかに生活に困窮しても、その人が「それだけは受けられません」と拒否するものを見る。
⑥出世に見放されたような者は、「これだけは譲れない」という筋がしっかりしているかどうかを見る。
この内容は現代の日本においても通用する内容だと思いました。
人を見抜くポイントというのは、時代が変わっても不変なのだと思います。

上に立つ者の度量 『貞観政要』が教える究極のマネジメント思考