日本講演新聞の記事からのご紹介です。
※ 2020年から、新聞の名前が「宮崎中央新聞」から「日本講演新聞」に変わりました。
宮崎中央新聞社のサイト
https://miya-chu.jp/
本新聞に紹介されていた、トレーナーズスクエア株式会社代表取締役社長の岩崎由純さんの「奇跡を起こす励ましの言葉」の話が印象に残りました。
スポーツの世界では、試合前のロッカールームで監督やコーチなどの指導者が
「さあ、いよいよ本番だ。力いっぱい頑張ってこい」
と激励のショートスピーチをして選手たちを送り出しますが、この前向きな背中に一押しのスピーチを「ペップトーク」といいます。
ペップトークには
①事実を受け入れる
②捉え方を変換する
③背中の一押しをする
という3つのステップがあるそうです。
大学生の寄せ集めでつくったアイスホッケーのアメリカ代表が、1980年のレークプラシッドオリンピックで金メダルを獲るまでを描いた映画「ミラクル」のコーチのスピーチが紹介されていたのですが、これが心に響きました。
偉大な瞬間は偉大なチャンスから生まれる。
お前たちのチャンスは今夜だ。
それをその手で掴みとるのがこの試合だ。
10試合戦えばソ連が9回勝つだろう。
ただこの1試合は、今日は違う。
必ずできる。
今夜は俺たちが世界で最も偉大なチームだ。
お前たちはホッケーをやるだけに生まれてきた。
今夜お前たちがここに来たのは運命だ。
そのときが来た。
ソ連の時代は終わった。
どこへ行ってもソ連はすごいという話ばかり聞かされ続けて、いい加減聞き飽きた。
彼らをひねりつぶせ。
時代はお前たちのものだ。さぁメダルを奪い取ってこい!
当時史上最強といわれていたソ連代表に勝ったこの試合は「氷上の奇跡」としてアイスホッケーの歴史に刻まれているそうです。
さすがにここまでの名スピーチを考えるは難しいのですが、、、
「捉え方を変換する」というのは誰かを励ましたり元気づけるのに役に立つと思いました。
「難しい」と言わず「やり甲斐がある」。
「ミスをするな」ではなく、「今の力で思い切りやってこい」。
こんな風にポジティブに変換する例が紹介されていました。
また、「悪かった点」を伝えるのではなく、「良くなる点」を伝えるというのもなるほどと思いました。
悪かったではなく、これから「良くなっていく」と伝えることで、ポジティブなイメージを持たせることができます。
「まだここが悪いですね」ではなく、「ここがもっと良くなっていきますよ」
こんな風に言われた方が、なんとなく良くなっていきそうな気がします。
ちょっとした言い回しでも、捉え方を変換して、前向きな気持ちになれるような声掛けができたらいいなと思いました。