実感!無駄な力がぬけてラクになる介護術(誠文堂新光社)
石井ゆりこ 著
アレクサンダー・テクニークの著者が書いた、「自分のことを大切にしながら介護する」ことに重点を置いた書籍。
本書では、介護と関連付けて「自分に気付きを向けてみる」ことをコンセプトに、からだの使い方が丁寧に解説されていました。
ところどころに挿入されているイラストもシンプルで分かりやすかったです。
アレクサンダー・テクニークの基本的な考え方は「しなくていいことをしない」ことですが、がんばろうとするとつい力が入ってしまうのはよくあることです。
本書に紹介されていますが、たとえば「首をまわす」という動作をする場合でも、言葉通りに首をまわすと首をひねる感じになり、首の筋肉に力が入る。
一方、「頭を回転させる」動作をすれば、結果として首に力が入らずに首をまわすことができます。
このような、本来もっと楽にできる動作をどうしたら楽にできるか、といったことが分かりやすく紹介されているため、介護職に関わらず、ついついがんばりすぎてからだが固くなってしまっている方にもオススメの書籍だと思いました。

実感!無駄な力がぬけてラクになる介護術: 毎日の「からだの使い方」からはじめる