先日、事業所向け認知症サポーター養成講座に参加しました。
前回の続きで、認知症対応に関する具体的な話になります。
ここでは、認知症がどんな病気かということよりも、予防についての考え方と接し方を考えていきます。
認知症予防のためには「何をしたらよいか」と考えるよりも、どう刺激ある日常を送り脳を活性化するかを考えることが大事です。
認知症サポーター養成講座のテキストから4つのポイントをまとめました。
①快刺激で笑顔に
②コミュニケーションで安心
③役割・日課をもとう
④ほめる、ほめられる
いずれも人と接触したり、楽しく過ごすことで、脳の活性化を図るものです。
なんでもやってあげるよりも、できる限り役割をもって自発的にできるよう促すことが大事だと思います。
また、接し方についても3つの基本姿勢と7つの具体的な対応があります。
【基本姿勢】
①驚かせない
②急がせない
③自尊心を傷つけない
【具体的な対応】
①まずは見守る
②余裕をもって対応する
③声をかけるときは一人で(複数だと恐怖心をあおりやすい)
④後ろから声をかけない
⑤やさしい口調で
⑥おだやかに、はっきりした話し方で
⑦相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
これは認知症の方だけでなく、耳が聞こえにくかったり、うまく体が動かせない高齢者の方と接するときにも当てはまると思います。
普段から住民同士があいさつや声掛けをすることで、対応しやすくなります。
超高齢化社会で、高齢者の方と接することも多くなってくる中、温かく見守る対応を実践していきたいと思います。