宮崎中央新聞の記事からのご紹介です。
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本新聞で紹介されていた棋士の羽生善治さんの記事が印象に残りました。
羽生さんでも、今日はどこも悪くなかったという対局は年に一回あるかないかで、ほとんどの対局で何かしらのミスをするそうです。
大事なのは、「ミスをしないこと」ではなく、「ミスを重ねないこと」だそうです。
ミスを重ねないための方法として、一つは「一息つくこと」です。
お茶やコーヒーを飲んだり、周りの景色を見たりと小休止をとることで、冷静さや客観性を取り戻すことができます。
もう一つは、「反省と検証は後回りにする」ということです。
ミスをした直後、あれをしなければうまくいったのに…と考えてしまいます。
最終的には、対局を振り返って反省、検証する必要がありますが、それはとりあえず置いておき、今の状況に集中することを心がけるべきだそうです。
棋士デビューして30年になる羽生さんでも、デビュー時の自分の対局を見ると、目を覆いたくなるようです。
当時はうまく指せたと思っていても、今見返してみると、おかしいところに気がつきます。
これは、今の自分にも同じことが言えて、ある程度に年数が経ってみないと気付かないミスもあるのではないか。
ミスをする経験を繰り返すことで、技術的に前に進んでいけるので、「ミス」というものを自分なりに許容していくことが大事だという羽生さんの話は説得力がありました。
私もちょっとしたミスをすると、気持ちが動揺して後悔して反省します。
でも、あの羽生さんでもミスをするし、そのミスに気付けないこともあるんだと考えると、気が楽になりました。