「あなたこそあなたの主治医」からのご紹介です。
あなたこそあなたの主治医(健康双書)
橋本行生 著
今回は「大衆による医療創造へ」というテーマからのご紹介です。
著者は病気になったとき、安静の逆に適当に働く、動作をする方がかえってよいという考えをしています。
・栄養をたくさんとらない方がかえって体によい
・痛みをかばうような動作をしていけば痛みがとれる
どうも私たちの健康というのは、あまり無理をして 気張らずにいけるように神様が設計なさっている。
人体構造の基礎というものはおおらかにできていて、自分でもやれるから、医療の大衆化ができるという考え方です。
操体法を提唱した橋本敬三先生も、この橋本行生先生と似たような考え方をしています。
例えば、筋骨格系のゆがみ。
首から腰にかけての背骨の異常は骨が悪いのではなく、骨を動かす筋肉や靭帯に問題があります。
片方だけの筋肉が縮み背骨を曲げる。筋肉の縮みは凝りとなるため、骨が悪いのは歪みの結果に過ぎません。
治療は、問題の筋肉系をゆるめて柔らかくして伸ばすことになります。
あらかじめ患部を温めてほぐしておいて、そのあとにひっぱる。患側だけを温めてひっぱるのが理想です。
患側をひっぱり伸ばすのではなく、逆に縮めておいてぽんとゆるくさせるほうが確実な伸ばし方です。
これは、逆モーション瞬間脱力という操体法の技法で、医療者でなくても、自分でやれます。
何か体に問題があるとき、まずは自分で何かをやってみるというのは大事なことだと思います。
新版 あなたこそあなたの主治医―自然治癒力の応用 (健康双書)