養生訓とは、江戸時代の儒学者 貝原益軒によって書かれた健康についての指南書です。
養生訓 (講談社学術文庫)
貝原益軒 著 伊藤友信訳
自らの実体験を元に、飲食、色欲、五官(目、耳、鼻、口、皮膚)、予防医学、鍼・灸、薬など養生に関する様々な注意点、心得を述べています。
その中から、今回は総論で述べられている「養生法の要点」について紹介します。
要点を要約すると以下の通りです。
①飲食を少なくし、病気を助長するものを食べない
②色欲を慎む
③精気をもらさず、怒り、悲しみ、憂い、思いなどの感情に激しない
④身体を動かし、歩行し、だらしなく横になって寝ることをせず食気の循環をよくする
これは、以前に紹介した日野原重明先生の長生きの秘訣とも共通している部分が多いです。
食べ過ぎない
よく動く
くよくよしない
生きがいをもつ
現代も江戸時代も、養生の要点はそれほど変わっていないようです。

養生訓 (講談社学術文庫)