「会う」という言葉の意味を考える出来事

皆さんは「会う」という言葉を使う場合、どのような意味で使うでしょうか?

先日、患者さんとのやりとりの中で、「会う」という言葉の意味を考える出来事がありましたので紹介します。

 

 

Aさんのご紹介でいらしたXさん。

Xさんは、紹介して下さったAさんの奥様のBさんとも会ったことがあるとお話していました。

別の日にBさんの施術をした際、Xさんのお話をしたところ、BさんはXさんに会ったことがないと言います。

食い違う二人の話を聞いて、BさんかXさん、どちらかの記憶違いかと思ったら、「会う」という言葉に対する認識の違いであることが分かりました。

どういうことか。

BさんとXさん、二人はオンライン上のZOOMを使ったイベントにそれぞれ参加していたのです。

 

 

その結果、

①「XさんはBさんと会ったことがある(オンライン上で)」

と認識していたのに対して、

②「BさんはXさんと(直接)会ったことがない」

と考えていたのです。

なるほど、これはどちらが正しいということではなく、認識の違いだと思いました。

ちなみに、Bさんは

「オンライン上のみ会ったことがある場合は『つながったことがある』という言い方をする」

とおっしゃっていました。

 

 

これは「会う」という言葉に対して、新しい概念だなと思いました。

ちなみに私は上記②のBさんと近い考え方で、オンライン上で会った場合には顔を知っているという意味で「面識がある」という言い方をします。

現代国語例解辞典[第二版]で、「会う」、「対面」、「面会」、「面識」を引くと以下の意味でした。


「会う」:対面する。面会する。また、偶然出会う。来合わせる。

「対面」:顔と顔を合わせること。

「面会」:人と会うこと。対面。

「面識」:互いに顔を知り合っていること。顔見知り。


「会う」というのは、顔と顔を合わせることを言うのであれば、ZOOM上でも「会った」と言えるのかもしれません。

もしかしたら今後はオンライン上でのみ話したことがある場合でも「会う」と表現するのが当たり前の時代になるかもしれません。

 

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
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