日本講演新聞(宮崎中央新聞社)の記事からのご紹介です。
宮崎中央新聞社のサイト
https://miya-chu.jp/
本新聞の水谷編集長の社説の『 「学び」と「ときめき」がある高齢社会へ 』という記事で紹介されていたデイサービス(※)の話が印象に残りました。
※デイサービスは、施設に入所せず、昼間に日帰りで利用できる通所介護サービスのこと。主に高齢者などの要介護者や障害者、児童に対するサービスを提供する。
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9
そのデイサービスは、
「介護しない介護をめざすおとなの学校」
という名前で、通所型の介護施設なのですが、車の送迎とおやつの時間があること以外は子どもの学校と同じで、毎朝登校して授業を受け、夕方下校するというものものだそうです。
参考:介護しない介護をめざす – おとなの学校
https://otona-gakkou.com/
授業はオリジナルの教科書が提供されていて、先生となる職員が一人で進めることができるため、施設にとっては人員不足の解消につながります。
一方、利用する高齢者にとっては、オリジナルの教科書で懐かしい話題が提供され、認知症の緩和につながる回想法というやり方を取り入れて、おしゃべりしながら頭を働かせる仕掛けになっています。
おとなの学校の代表で老年期医療が専門の医師でもある大浦敬子さんは、脳は元気なのに長期入院を余儀なくされ、ただ生かされているだけの患者さんに胸を痛めた経験がきっかけで、おとなの学校の開校したそうです。
おとなの学校のスローガンは「生涯青春!」です。
以下、おとなの学校のホームページからの抜粋です。
青春とは心が躍り、目に見えるものがキラキラ輝いていること。
辛い思いに涙しても心の汗だと思える、前向きな心持ちのこと。
人生の最期の瞬間まで、そんな青春の中で生き抜けられたら幸せです。
おとなの学校○○校という施設や、おとなの学校の教科書を使っている施設は、全国で約600もあるそうです。
今後、ますます高齢化が進む日本社会において、デイサービスの利用者も増えていくと思います。
せっかくデイサービスを利用するのなら、過去のことを振り返りながらおしゃべりしたり、新しいことを学んだり、楽しみながら過ごすことを目的としたおとなの学校の取り組みはとてもおもしろいと思いました。