「笑って生きれば、笑って死ねる」という書籍からの紹介です。
笑って生きれば、笑って死ねる(知的生きかた文庫)
立川 らく朝
※ 立川らく朝さんですが、先日5/2に永眠されたとのことです。
ご冥福をお祈り申し上げます。
「笑うことは健康によい」ということは色々なところで聞いたことがありますが、「具体的にどうよいのか?」が説明されているものは少ないと思います。
本書は、元医師で46歳から落語家になったという異色の経歴の著者が、具体的な研究結果やNK細胞などの免疫、βエンドルフィンやセロトニンなどの神経伝達物質を例にあげながら説明しているので、分かりやすかったです。
本書の結びに書かれている
「たとえコロナで世の中が激変しようとも、どんなにうつが増えようとも、時代に対応できない人たちの健康被害が社会問題化しようとも、笑いで解決できることは決して少なくなく、笑いが最後の切り札になる」
という考え方は重要で、何でも笑い飛ばしたり、笑っている人の周りには笑う人が集まる、というのは納得できました。
個人的には、「健康と幸せは同じなんじゃないか」という話が印象的でした。
どちらも明確な基準はなく、決定権は本人にある。
今できることや環境に感謝して、どんな状態でも健康な自分や幸せな自分を発見することが幸福感につながるという話はとても共感できました。
笑って生きれば、笑って死ねる―――医学博士にして落語家が語る“薬を10錠のむ”より効く、健康寿命をのばす話 (知的生きかた文庫)