医師である伊藤金逸(いとうきんいつ)先生が1929年に発明した温熱刺激療法でイトオテルミーという治療法があります。
「イトオ」は創始者の名前、「テルミー」はギリシャ語で温熱を利用した療法という意味です。
イトオテルミーは、もぐさや杉の葉の粉などをはじめとした数種の植物由来の漢方薬から作られた棒状線香に火をつけて、それを冷温器という銀色の器具に入れて、体をマッサージするように撫でていきます。
テルミーの温熱刺激は、体の表面の微小循環系に作用して血行改善、新陳代謝の促進、痛みの緩和に効果があります。
また、リンパ的や血液循環をよくする刺激は自然治癒力を高めて、体の治ろうとする働きを促進します。
イトオテルミーのよいところは、誰でも簡単にできること、優しい刺激であるため小児やご高齢の方にもできることです。
妊娠中でも利用できます。
参考文献:子どもを守る自然な手当て