がんばらない介護(ダイヤモンド社)
橋中今日子
著者の体験や相談者たちのエピソードを紹介しながら、「介護の現場で起こっていること」「介護者がつぶれないための、介護の心をラクにする方法」を紹介している良書です。
介護に携わることになり一人で悩んでいる人はもちろん、今後介護に携わる可能性がある人にも役にたつ一冊でした。
一人でがんばらず、いかに人を巻き込んでいくか、そのコツが実体験を元に記載されていたので、勉強なりました。
以下に、個人的に勉強になった内容を抜粋します。
・介護認定の際、証拠写真を残したり、感情に訴えるということは考えてもいませんでした。また、室内の掃除も自然にしようとしてしまうが、ありのままの状態を見てもらうことが大事というのはもっともだと思いました。
・介護する人が支援できるとしても、共倒れや今後の負担を考慮して、親世帯とは別会計にして生活保護を申請するという手も考えられるというのも知りませんでした。
・看取りとは、最期の瞬間に立ち会うことだけを意味するのではなく、介護されている人の不安な気持ちに寄り添い、背中をさすり、一緒に笑い、泣くことも立派な看取りであるという考え方は共感できました。
ほかにも、介護と仕事の両立の話や、家族間のトラブルの話など、参考になることが多かったです。
介護に悩む多くの方に読んでいただきたいです。

がんばらない介護