先日、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」の話が素晴らしかったので紹介します。
テーマは「その人らしさを見つめて 認知症ケアのプロSP」。
認知症のお年寄りと向き合ってきたプロフェッショナルの取り組みが紹介されていました。
大谷るみ子さん 「相手の世界におじゃまする」
和田行男さん 「人として、普通に生きる」
加藤忠相さん 「思いも、支えてこそ介護」
記憶力や理解力が低下してコミュニケーションがとりにくい方々とどう向き合っていくのか、とても興味深い内容でした。
3人とも、やり方は違いましたが、「その人らしくあるためにはどうすべきか」を常に考え続けて、一人ひとりのお年寄りと真剣に向き合っていました。
「支えていく」というより「おつきあいしていく」という感覚で仕事をしていて、「相手の世界におじゃまする」とおっしゃっていた大谷さんの言葉が印象に残りました。
また、認知症になったらおしまいではなく、そこまで生き切った人に対する尊敬があるべきだし、その人たちの生活が最期までその人らしく楽しくあるべき、という加藤さんの言葉は胸に響きました。
介護とか医療だけではその人の生活は見られない。
その人が地域社会の中で生きていけるよう、地域の人たちの支えも必要だし、そのための「ひも」とか「糸」がいっぱい繋がっている状況をどう作っていくか、彼らの挑戦はまだまだ続いていきます。
興味がある方は、2019年9月10日(火) 午前0時20分から再放送予定ですので、ご覧ください。
加藤さんの書籍「あおいけあ流 介護の世界」もおすすめです。

あおいけあ流 介護の世界 (これからの日本の医療・介護の話をしようシリーズ2)