先日、当院に定期的にいらしている40代の女性患者さんから聞いた話です。
こちらの患者さんは現在、転職活動を行っています。
その中で、カジュアル面談を実施したという話を聞きました。
皆さんは、「カジュアル面談」という言葉をご存じでしょうか?
以下、NIKKEIリスキリングの文言を引用します。
正式な面接は、企業が任せたい業務内容について、応募者がスキルや経験を持っているかどうかを確認することが中心です。一方のカジュアル面談は、転職希望者が業界や企業について詳しく知りたい、同じ部門で働くことになるかもしれない人たちと話をして会社の雰囲気を知りたい、といった正式な面接のやりとりだけでは分かりにくい情報を提供するために設定します。
引用サイト:NIKKEIリスキリング
中途採用で増加中「カジュアル面談」のウワサを検証 NG行為や効果的な活用法は?
https://reskill.nikkei.com/article/DGXZQOLM12CXU0S3A510C2000000/
通常の面接では、企業が主導権を握って応募者に色々な質問をしていくことが多いですが、カジュアル面談は面接の合否に関係なく、企業の担当者と応募者が直接気軽に話すことができるというのが特徴のようです。
企業にとっても、入社後に思っていたのと違ったという理由で退職されてしまうことを防ぐ効果もありそうです。
私が話を聞いた患者さんは、小さいお子さんを育てながら働いているので、できればテレワークを増やしたいと考えていて、
・テレワークをしている社員の割合や出社する頻度
・子育てしながら仕事をしている人の働き方
・途中一時間くらいお迎えで仕事を抜けたりできるか
・朝、早い時間から仕事を始めることもできるか
といったことを中心に、人事担当の社員の方とリモートで一時間くらい話をしたとおっしゃっていました。
現在は、人手不足で採用が難しくなっていることから、企業側、応募者側、双方に利点がある今までとは異なる新たな面接手法が出てきているようです。
今後、もしかしたら、医療業界や鍼灸マッサージ業界でも実際に受診する前に、
・こういった症状だけど、そちらで診てもらうことはできるか?
・事前に施術者と話をすることでどんな人なのかを知りたい
・施術を行う場合に、どんなふうに進めていくのか、鍼灸は痛くないか、などを質問したい
といった「カジュアル受診」というやり方が広まるかもしれません。