はり・きゅう・あんまマッサージの専門学校は、高校や大学と違い、一度別の職業を経験してから入学する人も多いため、年齢や経歴も千差万別です。
私が入学した際、一番年下の人が18歳、一番年上の人が60歳でした。
高卒でそのまま入学した人、大学に通いながらダブルスクールで通っている人、会社に勤めながら通っている人、元プロスポーツ選手の人、主婦の人、定年退職した人など、様々な経歴をもった人がいました。
ちなみに、私は昼間はシステムエンジニアの会社に勤めながら、夜、専門学校に通いました。どんな経歴の人が治療家に向いているのか。色んなことが言われています。
- 多くの患者さんに触って感覚を養う必要があるから、若い時からこの仕事をしている方がよい
- ある程度の社会人経験がないと一般常識がないため、社会人経験がある方がよい
- 自分自身が病気で苦労した経験がないと患者さんの気持ちが分からないから、病気に悩んだことがある人がよい
私にはどれが正しいのか分かりませんが、私なりに考えていることがあります。
「いかに患者さんの気持ちに共感できるか、親身になれるか」
治療という行為は、治療家だけの一方通行のものではなく、患者さんとの双方向からのアプローチが必要だと思います。
そのために、まず患者さんがどれほどつらいか、どんな風に苦しいのか、といった気持ちに共感できること。
そして、患者さんのことを親身になって考えられるかが大事だと思っています。
年齢や経歴に関係なく、まず患者さんの気持ちに寄り添うこと。
それが治療家としての第一歩だと思います。