季節が秋から冬に変わりつつあり、最近めっきり寒くなりました。
今回はお灸(きゅう)についての内容です。
お灸(きゅう)とはもぐさとよばれる物質を燃やして皮膚に熱刺激を与える療法です。
もぐさは、ヨモギの葉を原料として、つくられています。
お灸にも色々な種類がありますが、ここでは私が使っているものを中心に説明します。
まず、大きく分けて有痕灸と無痕灸に分けられます。
有痕灸は皮膚に熱刺激の痕が残るもの、無痕灸は皮膚に熱刺激の痕が残らないものです。
有痕灸の方が免疫機能をより活性化させるため、効果が高いです。
しかし、痕が残るのを嫌がる方もいるため、その場合にはいかに痕を残さず熱刺激を伝えるかが灸師の腕の見せ所です。
有痕灸には、もぐさを皮膚の上にのせて線香で火をつけて最後まで燃焼させる透熱灸(とうねつきゅう)があります。
私はできるだけ熱さを抑える目的で、竹筒を用いて燃焼部位を刺激するやり方も行っています。
無痕灸には、もぐさを直接皮膚にのせて途中で消す知熱灸(ちねつきゅう)があります。
お灸の効果を出しつつ、皮膚に痕をつけない。私はこのやり方を用いることが多いです。
また、無痕灸には温灸(おんきゅう)というやり方があります。
これはもぐさを皮膚にのせるのではなく、台座の中にもぐさを入れて、その台座を皮膚にのせます。
免疫活性化の効果はほどんどなく、温めることによる血流改善を目的とします。
温灸では、せんねん灸が有名です。
これはドラッグストアやAmazonでも販売しており、一般の方でもできます。
私は患者さんに自己養生として、せんねん灸をすすめています。
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