先日、文京区の鍼灸院へ治療を受けに行ってきました。
すごくつらいところがあるわけではなかったのですが、他の先生がどんな治療をするのか自分自身で受けてみるのは勉強になりますので、たまに施術を受けに行っています。
ちなみに、私は色々と話をしたいので、「同業者です」と正直に打ち明けるようにしています。
治療は以下のような手順でした。
①問診はほとんどなし(初めに同業者ですと言っていたせいかも?)
②座位で首、肩、腰の張り具合を確認
③うつ伏せで臀部、背部、肩甲部、首、頭に鍼
④うつ伏せで肩甲部、首、頭のマッサージ
⑤うつ伏せでふくらはぎに鍼
⑥仰向けで首に鍼をしながら、膝を立てて臀部を持ち上げる、横に倒す動作
⑦仰向けで頭、うつ伏せで肩と背中を温める
⑧座位で臀部に鍼をしながら、胴体を前後、左右に動かす動作
⑨座位で首、肩に鍼をしながら、首を前後、左右に動かす動作+置き鍼
私が気になった点は以下の通りです。
・最初に鍼をしたのが臀部というところ
臀部の緊張が全身の緊張と関係しているという考え方で、最初に臀部の鍼をしていた。
問診表には首、肩の凝りを主訴として書いていたので、鍼を受けたことがない方がいきなり臀部に鍼をされるのは抵抗があると思う。私は同業者だから特に説明もなかったのかもしれないが、初診の方には特に説明と注意が必要だと思った。
・仰向けで首に鍼をしながら、下肢を動かす
これはとても斬新だった。
私自身、腰や背中の調整を行うのに、膝を立てて臀部を持ち上げる、横に倒すという動作はよく行う。
それを首に鍼をしながら行うという発想はなかった。
首には大事な神経が集まっているので、その部分を刺激することで、腰、下肢の改善を行うという考え方らしい。
・座位で臀部、首、肩への鍼
最後に座位で鍼をしながら首や胴体を動かすというのは私もよくやっている。
特にぎっくり腰や寝違えなど、動作に制限がある場合に行っている。
それ自体はよかったのだが、受けている間(5分くらい)、上半身を露出していたので途中から体が冷えてしまった。
この季節(特に今年)は猛暑なのでエアコンも効いていて患者さんが寒くなることも考える必要があると感じた。
施術後は、左肩甲骨の下方にじんわりと重い感じが残りました。
経験上、翌日には重い感じが取れるだろうと思っていたので私自身は特に心配していなかったのですが、初診患者さんの視点では不安になると思うので、そのあたりの声掛けも大事だということを実感しました。
自分自身が治療を受けに行くことで、新たな気づきが生まれるので、それを患者さんにフィードバックできるようにしていきたいです。