患者さん同士の約束でひと悶着

今回は、患者さん同士の約束でひと悶着?あった話を紹介いたします。

#この話は言葉で話すと伝えやすいのですが、文章だとちょっとまわりくどくなってしまいました。

Aさん(93歳)は、私が訪問で伺っている患者さんです。

Bさん(90歳)は、当院に通って下さっている患者さんです。

AさんとBさんさんは古くからの友人関係です。

以下、

Aさんの言葉は『 』
Bさんの言葉は「 」
私の言葉は< >

で囲っています。

とある日、Bさんが当院へ来院した際、

「今日はこれからAさんの家に行ってくるのよ」

とお話していました。

何日か前に電話で話した際に、当院へ来た帰りにAさんの家に行く約束をしたそうです。

このお二人、コロナもあり、会うのはかなり久しぶりのようです。

 

 

さてその数日後、Aさんの家に訪問マッサージに伺った際に私が

<そういえば、先日BさんがAさんの家に行くと言ってましたが、ゆっくりお話できましたか?>

と聴いたら、Aさんは

『Bさん、来なかったのよ~。来るっていうから待ってたのに。そのあと連絡もないし、こっちからも連絡してないわ』

と怒っているご様子でした。

なるほど、Bさんに急用ができたのかなと思ってお話を聴いていました。

 

 

2週間後、再びBさんが来院したので、私が

<こないだAさんの家に行った時に、Bさんが来なかったとおっしゃっていたのですが、何かあったのですか?>

と聴いたら

「私は行ったわよ!ピンポンを10回以上鳴らしたのに、Aさん出てこないのよ。外から大声で呼んでもダメだったし、もう連絡していないわ」

と、Bさんも怒っていました。

 

 

なるほど、話を整理すると、

Bさんは予定通りAさんの家に行ったのですが、呼び鈴を鳴らしてもAさんが出てこない。
AさんはBさんが来たことは知らず、約束をすっぽかされたと思っている。

ということでした。

実は、Aさんは耳が遠くて高音が聴き取りにくく、電話や近くで話すのは大丈夫なのですが、呼び鈴が聴こえにくのです。

来客や宅配がある場合には、部屋の襖を開けておくと少し聴こえるそうで、私が訪問に伺う際にはそのようにしているのですが、Bさんが来る日は何時に来るかしっかり確認していなかったため、襖を開けていなかったそうです。

ちなみに、もし約束の日時に伺っても出てこない場合には私は電話をかけるのですが、Aさんはこの日は携帯電話を持っていなかったそうです。

二人とも結構頑固なので、2週間経っているのに意地を張って自分からは相手に電話しようとしません(笑)

 

 

そこで、私がBさんに

<もしよかったら、これから私がAさんに電話して事情を説明しますから、Aさんの都合がよかったら今日このあと、またAさんの家に行ってみませんか?>

と提案したところ、Aさんの都合がよければ行ってみるとのことでした。

そして施術後、私がAさんに電話して

・先日、Bさんは約束をすっぽかしたのではなく、行って呼び鈴を鳴らしたがAさんが出てこなかったそうです

・もしAさんの都合がよければ、この電話のあとBさんがもう一度伺うと言っていますが、どうですか?

と伝えました。

Aさんも大丈夫とのことで、再び会う約束が成立しました。

 

 

そしてその数日後、、、、

Aさんの家に訪問マッサージに伺った際に私が

<Bさんと会って、お話できました?>

と聴いたら、

『今度は来る時間が分かっていたから、ちゃんと呼び鈴が聴こえて会えたよ。なんか先生にまで迷惑をかけて悪かったわね~。』

とおっしゃっていましたので、ホッとしました。

些細なことからの行き違いで二人が不仲になっても悲しいので、電話一本でそれが仲介できたのならお安い御用です。

無事に会って久しぶりに直接お話ができて本当によかったなぁと思う出来事でした。

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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