2030 未来のビジネススキル19
友村 晋 (著)
テクノロジーがかつてない速さで進歩する中、先が見えず何が正解なのかよく分からない世の中において、どんなスキルが役に立ちそうなのか、とても勉強になりました。
タイトルを「2030」としているところも謙虚で、本書に描かれているスキルは2030年以降でも必要なスキルだと考えられますが、2030年より先の世界では今の世の中がさらに変化している可能性を示唆していると思いました。
テクノロジーが課題を解決するから人間に残された仕事は社会の問題を発見すること、視野が狭くなり考え方が偏るエコーチェンバー現象、誰かに正解を示してもらうのではなく自分で最適な解を求めて行動する大切さなど、勉強になることが多かったです。
また、WHOの予測に基づく2030年に人類を最も死に至らしめる病気は「うつ病」であることは知らなかったです。
技術の進歩に適応できない人は仕事を失い、自分の価値を見失ってしまうからという理由なのですが、自分の価値を高めつつ、ウェルビーイング(持続的な幸福感を得る力)を忘れずに実践していきたいです。
あとがきにも書かれていますが、本書で書かれたスキルの必要性や有効性を検証したり、他に大切なスキルがないかを自分で考えることによって、本当に自分とって必要なスキルになると思いました。
2030 未来のビジネススキル19