「ホスピタリティの伝道師が説く日々の在り方 百年思考」という書籍からの紹介です。
「言葉磨きは、人間力磨きに通じる」という内容が印象に残りました。
本書に描かれている元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんのお話を抜粋しました。
言葉には武器言葉と楽器言葉があります。
武器言葉は相手も自分も刺してしまう言葉。
切っ先が鋭く、切れ味は良い。
それだけに、心を傷つけてしまう。
楽器言葉は、相手を褒めたり、認めたりする言葉。
心に温かな風を送り込むような言葉。
そしてもう一つ、沈黙という言葉があります。
美しい沈黙、行き詰った時の沈黙、相手を説得する時の沈黙。
まさに究極のコミュニケーションなんです。
自分では正しいこと、大事なことを伝えているつもりでも、それが相手にとっては「武器言葉」として受け取られてしまうこともあると思いますので、言葉の使い方には気を付けたいです。
また、以下のような「楽器言葉」を意識して使うことで、自分も相手も心が穏やかになる関係をつくっていきたいです。
「大丈夫ですよ」、「ありがとう」、「それでいいんです」、
「おかげ様です」、「素晴らしい」、「今のままでもいいですよ」
沈黙という言葉を使いこなすのはとても難しく、つい何か言葉を言ってしまいがちなので、沈黙も大事なコミュニケーション手段として、しっかり意識したいと思います。
「ホスピタリティの伝道師が説く日々の在り方 百年思考」(かざひの文庫)
髙野登 著
百年思考~ホスピタリティの伝道師が説く「日々の在り方」