スタンド・バイ・ユー

スタンド・バイ・ユー(エイチエス)
岡根芳樹 著

 

昔、日本で初めて便利屋という事業を起こした、 三人の若者のドラマよりもドラマチックなすべて実話に基づいた物語です。

まるでフィクションのようでしたが、これがノンフィクションなのだからすごいです。

便利屋に必要なものは、困難に立ち向かう勇気、ピンチを切り抜けるアドリブ力、暗闇を照らすユーモア、使命感溢れる志、そして愛情。

それらがたっぷりつまった便利屋タコ坊の仕事と、初期メンバーたちのかけ合いはおもしろかったです。

 

つながり

 

腕っぷしに自信があり有言実行の涌田、縁の下の力持ちで皆がいやがることも率先してやる忠助、機転が利いてセンスがよい岡野、手先が器用で何でもできる羽嶋。4人で便利屋をやっていたときが一番幸せそうにみえました。

残念だったのは、便利屋も大企業病のような状態になってしまったことです。経済的に豊かになって、有名になって仕事が増えていくことと引き換えに、居心地がよい場所の面積が削られていく。

大きくなくても、有名でなくても、毎日楽しく、少しずつ成長していく、そんな会社にしてほしかったです。

人生とは不思議なもので、大変だったことも、つらかったことも、苦しかったことも、後にあってみればみんな「可笑しかった話」になってしまう。

これもその通りだと思います。一度きりの人生をどう生きるか、大いに考えさせられた一冊でした。

 


スタンド・バイ・ユー

【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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