松下幸之助氏の「思うまま」という本に出てきた「使命観を持つ」という内容が心に響いたので、紹介いたします。
使命観を持つ
商売というものは、利益を抜きにしては考えられない。
しかし、利益を得ること自体が商売の目的ではないと思う。
大切な事は、人々の暮らしを高めるために、世間が求めている物をよく吟味して仕入れ、
真心こめたサービスをもって顧客に提供してゆく、つまり社会に奉仕してゆくこと、
そこに自分の店が存在する意義についての確信とともに、使命観が生まれてくる。
この使命観に基づいて商売を進めてゆくならば、そこに非常に力強いものが生じてくるのである。
だから商売にあたる者は、つねに自分は何のために商売をするのかと自己反省し、
みずから使命観を持つとともに、従業員や人々に訴えていく事が大切である。
そうすれば、いわばその報酬として、おのずと適正な利益が世間から与えられてくるのだと思う。
商売を行っている者の一人として、深く心に響きました。
商売の在り方、考え方は今も昔も変わっておらず、たんに利益を得ることが目的ではなく、使命観を持って真心こめたサービスの提供、自己研鑽が必要だということが改めて身に沁みました。
今後も使命観を忘れずに励んでいきたいです。
[新装版]思うまま