医師の黒丸尊治先生の書籍「心の治癒力をうまく引きだす」からのご紹介です。
本書の「ストレスの大きさは本人の受け取り方」という話が印象的でした。
ストレス状態は以下のように表現することができます。
「ストレス状態 = ストレス刺激 * 本人の受け取り方」
「ストレス刺激」は、上司の傲慢な態度、試験の失敗、失恋、家族の神経質な態度などであり、相手があるものなので、変化させることは現実的には難しいです。
しかし、もう一方の「本人の受け取り方」を変化させること、これは十分に可能です。
例えば入学試験中、他の受験生が途中で退席したとする。それを見てどう受け取るか。
A:まだ半分の時間した経っていないのに、あいつはもうできたのか。自分はまだ半分しかできていないぞ。やばい。
B:難しい問題だから彼は諦めて退席したんだな。自分はもう半分もできているから大丈夫。
Aとして受け取った場合、焦りや不安を感じてストレス状態が高まります。
反対に、Bとして受け取った場合、気持ちが落ち着いてストレス状態も高まることはありません。
同じストレス刺激でも、受け取り方次第で、ストレス状態は大きく変化させることができるのです。
この「本人の受け取り方」は長年の人生経験からの思い込みや考え方によって決まってきます。
「本人の受け取り方」を変化させることで、心の治癒力が高まっていきます。
これは治療でも活用できると考え、現在、医師の黒丸尊治先生が主催する、ホリスティックコミュニケーションの実践セミナーを学んでいます。
鍼灸マッサージと併用して、患者さんの心の治癒力を高めていく。
そんな治療を目指しています。
参考:ホリスティックコミュニケーション
https://kuromarutakaharu.com/

心の治癒力をうまく引きだす―病気が回復する力とは何か。「まあ、いいか」療法はなぜ効くのか。