先日、同世代の患者さんと固定電話の話をしました。
最近は携帯電話が普及したことにより、固定電話を設置しないお家も増えてきました。
私は自宅に固定電話を置いていますが、使うのは宅配便の再配達依頼の時くらいで、使用頻度は少ないです。
今回は固定電話について、私が思うことを書いてみようと思います。
私が子供の頃は携帯電話がなかったため、友人と連絡をとる際は固定電話に電話をかけていました。
小学校の連絡網も固定電話でした。
電話をした際、本人が出るとは限りません。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟姉妹の誰がとるか分からず、ちょっと緊張します。
声が似ていて、本人のつもりで話しかけたらお母さんだったということもありました(笑)
でも、親や兄弟が電話に出ることで、
・○○くんと仲がいいんだな
・○○くんには妹がいるんだ
といった、その人の周囲の人間関係を知るきっかけになっていました。
また、親戚の家や近しい人に電話した際などは本人につなぐ前に、
・○○くんは元気?
・サッカーは続けてるの?
・今年高校受験だね
など、ちょっとした雑談をすることもあります。
例えば、災害や事故で本人と連絡がとれない場合でも、固定電話があれば家族から本人の状況を知ることもできます。
固定電話は「個人と個人」のやりとりだけでなく、「家庭と家庭」のやりとりを支えるものだと思うのです。
しかしながら、現在は携帯電話が一人一台普及し、単身世帯も増加しているため、固定電話がなくても困らなくなりました。
最初に書いた通り、私自身も固定電話はほとんど使用していない状況です。
時代や社会の変化とともに、固定電話の在り方も変わってきていますが、人との繋がりが薄れていくのはちょっと寂しく感じました。