脊椎圧迫骨折の患者さんの声掛け

先日、脊椎の圧迫骨折(※)の病歴がある90代の患者さんがお見えになりました。

※参考サイト:一般社団法人日本骨折治療学会:骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折
https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip02.html

 

 

イスからの立ち上がり、ががむとき、ベッドに寝るとき、ベッドから起きるときなど、急に動くと痛みが発生し、しばらく痛い状態が続くのですが、少し休むと痛みが落ち着いてきます。

せっかちな患者さんですと、急に動こうとしてしまうのでとても大変です。

そこで、こちらの患者さんに痛みが出にくくなる方法を提案してみました。

 

 

◆起き上がったり、立ち上がるときに、「よっこいしょ」と声をかけながら動いてみましょう

 

ご年配の方になると、何か動作をするたびに、「よっこいしょ」、「よっこらしょ」、「どっこいしょ」とつい言ってしまうことがあると思います。

無意識にやっていることかもしれませんが、こうして言葉に出すことで、「これから動くよ」という心構えができるとともに、お腹に力が入りやすくなるようです。

参考サイト:「どっこいしょ」という口癖にまつわる噂についての文献的考察
http://www.ronenbyo.or.jp/hospital/tiikiriha/rehacolumn/rehacolumn_42.pdf

 

当院にいらしている患者さんにも実際にやってもらったところ、完全に痛みがなくなるわけではありませんが、かなり効果がありました。

加齢によって脊椎が変形してしまっている状態そのものを元に戻すことは難しいですが、ちょっとした声かけで痛みが少しでも楽になるのなら有効活用していきたいです。

 

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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