先日、産経新聞に掲載されていた「書店員の選書宅配」の記事を紹介いたします。
コロナウイルス感染症による外出自粛をきっかけに、書店員が客の好みに合いそうな本を選んで送り届ける「選書宅配サービス」が広がっているそうです。
https://www.sankei.com/life/news/200727/lif2007270002-n1.html
来店できないお客様をつなぎ留める策であると同時に、読書好きな方の新しい発見にもつながるということで、需要も高まっているそうです。
以前に、当院のブログでも紹介しましたが、私も選書の先駆けである北海道のいわた書店の「一万円選書」に応募して、運よく当選いたしました。
一万円選書に当選しました
ただ、この選書サービス、どの書店でもできるわけではないと考えています。
「誰に選んでもらうか」がとても重要で、選ぶ方の読んでいる本の多彩さや本のセンスに左右されるからです。
単に好みを聞いて、良さそうな本を選ぶだけのサービスなら、機械的に誰でもできてしまうので、おそらく長続きしないと思います。
選書を注文された方が、どんな仕事をしていて、どんな家族構成で、どんな考え方をしていて、どんなことに幸せを感じるのか。
そのあたりをしっかり確認して本を選んでもらうからこそ、今までにない新しい発見や、未知の本でも読んでみようという気になります。
当然、時勢や経済状況、トレンドなども年々変化しているので、それに合わせて常に新しい本を読み続けなくてはいけません。
いわた書店の「一万円選書」は、2007年に始まって2020年現在も続いており、申し込み件数も増えているというのは、いわたさんに選んでもらうことの価値を感じます。
良質な選書ができる書店が増えて、新しい本との出会いを楽しむ方が増えたらいいなと思います。