先日、ジャパネットたかたの髙田明さんの記事を読んだ際、
「一調二機三声」(いっちょうにきさんせい)
という言葉が紹介されていました。
これは、世阿弥の花鏡に出てくるもので、舞台上で役者が声を出すまでのステップです。
声の張り、高さ、緩急などを心と体の中で整えるのが第一段階(一調)。
声を出す「間」を取り、いつ出すかのタイミングを推し量るのが第二段階(二機)。
そして声を発する第三段階(三声)。
髙田さんは、値段をお伝えする時、声の高さをどうするか、どんな間をとるか、声を出すタイミングをどうするかを図りながら話すそうです。
タイミングがコンマ1秒違うだけでも、一呼吸足りなくても、商品の売れ行きは全く変わってくるといいます。
ただ話すのではなく、声の出し方、緩急、間、呼吸を意識することで「伝える」が「伝わる」に変わるのだと思います。
患者さんとのコミュニケーションをとるうえでもこれらを意識して取り入れていきたいと思いました。