年末に、書家の金澤翔子さんの個展「つきのひかり」を観に行ってきました。
金澤さんは、「ダウン症の書家」として知られ、 伊勢神宮や東大寺をはじめ、名だたる神社仏閣の総本山にて奉納揮毫を行ったり、海外での個展も成功されている方です。
さて、「つきのひかり」では今まで金澤さんが手がけた作品が、3つの章に分かれて展示されていました。
※ 写真撮影、SNS投稿など、全て自由にやって下さいとのことでしたので、いくつか写真を紹介いたします。
第1章のテーマは「飛躍」です。
5歳から書道を始め、20歳で初めて個展を開きました。
そこから一気に書家として有名になったのですが、その時の初期の作品が公開されていました。
第2章のテーマは「自立」です。
現在36歳の金澤さんは30歳で目標としていた一人暮らしを始めました。
今回初めて公開される一文字シリーズや、本人の手記、手紙などが公開されていました。
最終章のテーマは「旅立ち」です。
今回の個展が始まってから新たに書いた作品や、今までにない作品が出てきます。
金澤さんの作品は、文字そのものに力強さが感じられるとともに、文字が想いを伝えているようで、惹きつけられました。
展示だけでも見応えがあって楽しめたのですが、私が観に行った日の時間帯はなんと金澤さん本人が登場して、目の前で揮毫するというイベントがありました。
事前に調べて行ったわけではなかったので、なんてラッキーなタイミング!!
金澤さんが大きな筆を使って一文字ずつ書いていく様子が、インスタライブでも生配信されていたそうです。
この日に書いた文字は「飛翔」。
みんなが羽ばたいていけますように。
来年(2022年)がよい年でありますように。
そんな願いが伝わる渾身の作品でした。
素晴らしい作品に触れられて大満足の1日でした。
個展は1/8(土)までやっているそうなので、興味がある方は足を運んでみて下さい。