操体法_置き忘れられた観察

医師の橋本敬三先生の著書「からだの設計にミスはない」からのご紹介です。

橋本先生は、治療を行うにあたり、まずは骨格を認識し姿勢や変化、関節の運動などを考えることが大事だと述べています。


病気は、外表つまり骨格に現れるからです。そして骨格は連動装置で、一箇所の不正は次々と全体に影響するため、局所の主訴も全体的にみる必要があります。

そのためには、視診、触診、動診を行うことが重要です。

視診では、左右差の比較、顔の向きや傾き、肩の上下、骨盤の高低・前後、足先の向きなどを見ます。


見るときの姿勢も、立位、座位、仰向け、うつ伏せなど、それぞれで試してみます。

 

触診では、皮下組織の硬軟、温度、凹凸、筋腱の緊張具合を見ます。

さらに、各関節の運動、つまり動診も試してみます。
手首、足首、肘、膝、股関節、首、脊柱の屈伸、回旋などです。

実際に治療を行う際、治療者は観察にどれくらいの時間をかけるでしょうか。


巷のマッサージや、腰が痛いから腰だけに治療を行うような治療院では、ほとんど観察しないと思います。
ただ、観察にばかり時間をとられて実際の治療がほとんどできないというのも本末転倒ですが。

治療前にしっかり観察し、治療前後でどう変化したか、それに伴い患者さんの主訴がどうなったか。


治療を行ううえで、忘れてはならない大事なことだと思います。

関連記事

▶︎ 操体法

[カテゴリー]