医師の橋本敬三先生の著書「万病を治せる妙療法 操体法」からのご紹介です。
参考文献:万病を治せる妙療法 操体法
からだの動きには重心移動の法則があります。
からだを曲げるときは、倒れていく方と逆の足に重心をかけます。
からだをひねるときは、ひねって顔の向くほうの足に重心をかけます。
足元にあるものを拾う場合、右利きの人は少し左足を前に出して左足に重心をかけると拾いやすくなります。
からだの運動系の歪みは、重心移動の法則から外れた場合に起きます。
それが蓄積してくると、歪みが増えてからだの調子がおかしくなります。
動きにくい方を強化するのではなく、動きやすい方を動かす。
重心移動の法則に従うと、自然と動きやすい方を動かすことなります。
この法則をしらないまま、無理な動きを繰り返して身につけてしまうと、歪みが出やすいからだになってしまいます。
からだを動かす時には、どう動かしたら楽で疲れないか。
日頃慣れている動作をするのではなく、少し立ち止まって考えてみるとよいと思います。

万病を治せる妙療法―操体法 (健康双書ワイド版)