マル障という医療費助成制度を知らなかった患者さん

今回は医療費助成制度の話です。

2026年3月から、脳出血で半身不随となった40代の患者さん(以下Sさん)の訪問施術を行っています。

初回は自費施術でしたが、主治医の先生に同意書を書いていただけたので、2回目以降は医療保険を使って3割負担で施術をしています。

施術をしながら色々お話をする中で、障害者手帳を持っているとのことでしたので、

「もしかしたら、マル障という医療費助成制度が使えるかもしれません。そうすると現在3割となっている自己負担の割合が少なくなりますよ。私の方でSさんが対象になるか区役所に確認してみましょうか?」

とお伝えました。

私は過去に、透析の患者さんと小児麻痺の患者さんに対してマル障制度を使ったことがあるので、この制度のことを知っていました。

参考サイト:心身障害者医療費助成制度(マル障)
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/seikatsu/josei/marusyo

 

 


ただ、所得制限などもあるため、障害者手帳を持っているからといって対象になるかは分からないので確認が必要です。

早速、区役所に電話で確認したところ、以下のような回答でした。

「Sさんはおそらくマル障の対象になりますが、申請がされていないのです。もし可能でしたら、Sさんご本人から区役所の障害区福祉課に連絡を下さるよう、伝えていただけませんか?」

すぐにSさんに連絡して、区役所の障害区福祉課に電話するよう伝えました。

その結果、申請をすればマル障の対象になることが分かりました。

マル障の対象となったことにより、Sさんの医療費の自己負担は3割→1割となりました。

Sさんは脳出血になって約1年半が経過しています。

その間、病院の医療ソーシャルワーカー、区役所職員、ケアマネージャーなど、様々な医療・福祉の専門職の方と接していましたが、誰からもマル障制度のことを聞いたことはないとおっしゃっていました。

最初に申請していれば、医療費の支払いが少なくて済んだのです。

なかには、10年以上マル障制度のことを知らないで医療費を多く支払い続けてきた方もいるようです。

参考サイト:障害者手帳 医療費受給者証が届きました 2,000万円超換算!?
https://ameblo.jp/wamahofuki/entry-12925401964.html

 

 

ちなみに、他にもSさんが利用できそうな以下の助成金や支援制度がありましたのでお伝えしたところ、Sさんは知らずに利用していませんでした。

 

・心身障害者福祉手当
https://www.city.toshima.lg.jp/443/kenko/shogai/teate/013079.html

・高次脳機能障害相談・支援事業
https://www.city.toshima.lg.jp/175/2208231349.html

 

さらに、障害年金受給、NHK受信料免除、タクシーチケット配布など、他にもあるかもしれません。

医療・福祉の専門職や役所の障害福祉担当の方でも、職員の経験年数や知識に差があったり、得意分野があったりして、教えてもらえないという不運なこともあると思います。

そこで、Sさんには区役所に行って、

「私はマル障制度や心身障害者福祉手当のことを教えてもらっていませんでした。
 だから、他に私が使えそうな助成金や支援制度を教えて下さい。
 と確認しに行った方がいいですよ」

とお伝えしました。

もちろんインターネットで検索すれば様々な情報が出てきますが、どれが自身の対象になる制度なのか、一つ一つ確認していくのはとても大変ですし、見落としもあるかもしれませんので、役所に確認するのが間違いないと思います。

誰もが年をとって体が不自由になったり、若くても事故や病気で障害を負ってしまうことはあります。

日本にはとても充実した助成金や支援制度があるため、もし大変な病気や障害を負ってしまった方がいらしたら、お住まいの役所に行って、

「私が使えそうな助成金や支援制度を教えて下さい」

と確認することをおすすめします。

 


【この記事を書いた人】

photo 西ヶ原四丁目治療院 院長の佐藤弘樹(さとうこうき)と申します。
はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持ち、病気の治療、予防のお手伝いをしています。

たった一人でも、「治療に来てよかった」と満足していただき、 人生を豊かに過ごすお手伝いをすることを理念としております。
お気づきの点や質問等ございましたら,どうぞご遠慮なくお聞かせくださいませ。

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