自律神経失調症
自律神経とは、自分の意志に関わらず、体が自動的に調整している働きのことです。心臓や胃腸の活動、体温や血圧の調節といった呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などを調整しています。
自律神経失調症とは、不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れるために起こる心身の不調のことで、以下のような症状があります。
身体的な症状:
動悸、頭痛、めまい、倦怠感、不眠、食欲低下、下痢・便秘、肩こり、手足のしびれなど精神的な症状:
イライラする、不安になる、やる気の低下、集中力の低下、怒りっぽいなど治療の進め方
①体の緊張を緩める
自律神経失調症の場合は、患者さんにリラックスして頂くことが重要だと考えています。そのため、強すぎず弱すぎず、患者さんに合った心地よい刺激で体の疲労をとっていきます。
また、内臓の働きを活性化するため、体全体に鍼灸を行っていきます。
②ゆっくりとお話を伺う
自律神経失調症の患者さんは、体だけでなく心が疲れていることも多いです。ゆっくりとお話を伺い寄り添いながら、心の疲れを緩めていきます。
生活習慣なども伺いながら、少しずつ気持ちが変わっていくきっかけを探していきます。
③病院の受診をすすめる
経過が長い場合や、症状が多い場合には病院の受診をすすめます。医師に話を聞いてもらったりお薬で症状を抑えたりしながら、鍼灸と併用していくのが効果的だと考えています。