マッサージ台のセイウチ

マッサージ台のセイウチ(早川書房)
アンソニー・グリエルモ 著 小野田和子 訳

馬、イルカ、セイウチ、ペンギン、犬、猫、ウサギ、サメなど、様々な動物に対して治療目的でマッサージを行ったグリエルモ先生の奮闘を描いた実話。

はり・きゅう・マッサージ師として、大いに参考になったし、おもしろかったです。

どの動物も初めは警戒心が強く、痛いところに触ろうものなら蹴ったり、暴れたりとまあ大変。
下手をすればこちらが大怪我をする可能性もあります。


ところが、丁寧にマッサージをしながらコミュニケーションをとっていくと少しずつ警戒をといて、最終的には「もっとやって」という状態になっていきます。グリエルモ先生の手技の技術や触診力も去ることながら、治したいという気持ちが動物たちにもきちんと伝わるのが感動的でした。

グリエルモ先生の
「マッサージの目的は緊張や痙攣をやわらげ、リラックスさせて、患者さんが痛みに抵抗して緊張しなくてすむようにすることだ。患者さんの緊張がとれてはじめて治癒に向かうことになる」
という考え方は共感できました。

個人的には、イルカのシンディとペンギンのルーディの話が好きでした。

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